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令和3年(2021年)7月30日更新

新型コロナウイルス感染症の影響により、記事の内容等が変更になる場合があります。最新の内容等はホームページをご確認ください。
外出時は最新の情報を確認した上で、マスク着用等の基本的な感染予防策を徹底するなど、感染拡大防止に向けた行動にご協力をお願いします。
※8月号は7月15日時点の情報に基づき作成しています。

新型コロナウイルス ワクチンについて

ワクチンの効果や安全性について、感染症の専門家に意見を伺いました。

賀来満夫先生
東京iCDC専門家ボード座長・東北医科薬科大特任教授

賀来先生の写真

ワクチン接種が推奨される理由

  • 一つ目に、接種を受けることによって、発症や重症化を防ぐことが期待される、ということがあります。つらい症状に苦しまなくて済む、という接種を受けた人のメリットと同時に、患者さんを受け入れる医療機関の負担軽減にもつながります。
  • 二つ目に、「集団免疫」の獲得が期待される、ということです。「集団免疫」とは、多くの人が免疫を持つことで感染症が流行しなくなる状態のことで、ワクチン接種が進むことで、その効果が得られるといわれています。
  • 新型コロナウイルスに特効薬はありません。苦しむ人を少なくするため、多くの方にワクチンを接種していただきたいと思います。

接種後も感染対策は必要

  • 現在のワクチンは、発症を予防したり重症化を防いだりする効果は期待されていますが、感染そのものを防ぐ効果や、他の人に感染させない効果があるのかについては、まだ分かっていません。
  • このため、マスクの着用やこまめな手洗い、3密を避けるといった基本的な感染対策は続けることが必要です。

濱田篤郎先生
東京医科大学病院 渡航者医療センター特任教授

濱田先生の写真

ワクチンの効果について

  • 現在接種されている2種類のワクチン(ファイザー社製、武田/モデルナ社製)には、かなり効果があるといわれています。海外での臨床試験では、ファイザー社製のワクチンでは約95%、武田/モデルナ社製のワクチンでは約94%の発症予防効果が確認されています。
  • これまでの研究から発症予防に加えて重症化予防の効果も期待されていますが、現時点では、感染自体を防ぐ効果があるかどうかまでは分かっていません。

副反応について

  • 接種後の軽い副反応は、打ったところが腫れる、痛くなる、熱が出る、体のだるさなどで、接種した半数程度の人に起こりますが、若い人だけでなく、高齢でも元気な人は1日か2日で消えていきます。
  • 重症な副反応ではアナフィラキシーというアレルギー反応があります。アナフィラキシーは接種後、比較的短い時間で発生しますので、接種後は会場でしばらく待機してください。症状が出ても、すぐ処置を受けることで対処できます。
  • アナフィラキシーがどういう人に起こりやすいのか、さまざまなデータが集まって来ていますので、心配な方は、接種前の問診で医師に相談してください。なお、アレルギー体質の人は注意が必要です。問診で必ず申告してください。

ワクチン接種に関するQ&A

Q 2回接種するのは面倒、1回でも大丈夫?

  • A 確実に効果のある免疫を作るためには、2回の接種が必要です。2回目は、1回目と同じ種類のワクチン接種を受けてください。

Q 接種するワクチンを選べるの?

  • A 接種を受ける時期に供給されているワクチンを接種することになります。現在接種が行われている2種類のワクチンは、いずれも同程度の高い発症予防効果が確認されています。

Q 筋肉注射とは?痛くないの?

  • A 筋肉注射は、ワクチンなどの医薬品を皮下脂肪の奥にある筋肉に注射する方法です。痛みの感じ方には、個人差があります。針を垂直に深く刺すため、痛そうに見えますが、一般的に皮下注射よりも特別に痛みが強い注射方法ではないと考えられています。

Q さまざまな情報があり不安。何を信じたらいいの?

  • A 科学的根拠に基づいた情報発信をしている公的機関や団体などから情報を得ることをおすすめします。東京都や厚生労働省、首相官邸のホームページには、さまざまな情報が掲載されています。
    SNSなどでは、発信者が不明な情報や科学的根拠などに基づいていない不正確な情報もありますので、ご注意ください。

グラフの画像
Our World in Data より

厚生労働省新型コロナワクチンコールセンター

新型コロナワクチン等に関する相談
フリーダイヤル 0120-761770
9時00分~21時00分、(土曜日)(日曜日)(祝日)も対応

ワクチン接種の方法、接種予約等

区市町村の窓口・コールセンターにお問い合わせください。基礎疾患のある方等で、ワクチン接種について相談したい場合には、かかりつけ医等とご相談ください。

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症状はないが不安な場合、感染予防に関することなど

新型コロナコールセンター

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24時間、(土曜日)(日曜日)(祝日)も対応
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