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令和5年(2023年)1月1日更新

新型コロナウイルス感染症の影響により、記事の内容等が変更になる場合があります。最新の内容等はホームページをご確認ください。
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※1月号は12月14日時点の情報に基づき作成しています。

変化を味方にして植木の魅力を広める

横田竜雄(よこたたつお)さん(植木の生産直売等/町田市)

庭木や生け垣材料、果樹などの植木を栽培し直売する横田竜雄さん。広大な敷地では苗木から4メートル程の成木まで約250種類を揃える。
「特にレモンとミカンを中心に柑橘系が人気です」と笑顔で語るが、寒さに弱い柑橘系を町田で育てることは容易ではない。苗の産地の九州とは気候が異なるからだ。畑のあちこちに温度計を設置してのデータ収集、防寒素材を工夫するなどの試行錯誤を繰り返しながら、より良い果樹を生み出し続けている。

先を見据えた柔軟性

苗を植えてすぐには出荷できない植木は見極めが難しい。先を見て世相の変化に対応してきた。
植木栽培を始めたきっかけは、昭和40年代。父親の代に区画整理が始まり、住宅が増えると庭木の需要が増した。その後はマンション建設や公共事業の仕事も増えた。東京農業大学の造園学科への進学は、庭の設計をさせたい父の思惑だったが、「もともと図面を描いたり、ものを作ったりするのが好きで。かっこいいじゃないですか」。図面が形になっていく面白さを実感し、家業を継いだ。
景気が一気に悪化すると、業者取引で苦労が生じた。そこで「個人のお客さんとの現金取引がいいのでは」と方向転換。
畑の植木に値段を付けての庭先販売、新聞折り込みなどによる広告の結果、「それが当たっちゃってね」と大盛況。

地域と人とのつながりで商品開発

先代が植えた樹齢40年の花ユズが大量の実を付けては落ちて無駄になっていたことから、有効活用する方法を周りに相談。すると、ユズを使いたいという酒店を紹介され、会ったところが大学の後輩だった。話はどんどん進み出来上がった「花ゆずのお酒」は大ヒット。人とのつながりや地域の連携を生かしながら、皆も笑顔になる事業を展開している。

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顧客の好みに対応するため人気の柑橘系の植木を多種栽培し販売

ホームページ https://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.lg.jp/nourin/column/

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