令和3年度予算案

厳しい財政環境の中にあっても、都民の命を守ることを最優先としながら、東京の経済を支え、その先の未来を見据えて、都政に課せられた使命を確実に果たしていく予算

予算の編成に当たって

この一年、かつて経験したことのない「見えない敵」、新型コロナウイルスとの闘いの中で、何よりも大切な都民の命、そして東京の経済を守り抜くため、数次にわたる補正予算を編成し総額2兆円規模の対策を迅速に講じてまいりました。
こうした中、コロナ禍により、浮き彫りとなったのは我が国が世界の変革のスピードから大きく後れを取っているという、厳しい現状です。
感染拡大による停滞を打ち破り、東京が世界と伍（ご）していく競争力を飛躍させるためには、今、ここで動き出さなければ、日本が世界から取り残される。こうした強い危機感を持って、東京の構造改革を一層加速させなければなりません。
また、今年の夏、開催する東京2020大会が、「危機の後の連帯と復興」を象徴する大会として、安全・安心に開催できるよう、しっかりと取り組む必要があります。
こうした都が為（な）すべき役割を着実に果たすとともに、コロナ禍を乗り越え、持続可能な回復を目指す「サステナブル・リカバリー」、この理念を実現すべく、積極果敢に挑んでいく。こうした考えのもと、令和3年度の予算編成に臨みました。
この間、都議会各会派の皆様や、各区市町村、各種団体の皆様からのご意見、ご要望、そして、都民の皆様からは東京の未来を創るさまざまなアイデアを寄せていただきました。
これらを施策に反映することで練り上げた令和3年度予算案は、「厳しい財政環境の中にあっても、都民の命を守ることを最優先としながら、東京の経済を支え、その先の未来を見据えて、都政に課せられた使命を確実に果たしていく予算」と位置付けました。
都税収入が減少する中にあっても、現下の課題と未来に向けた施策に重点的に予算を振り向けるため、無駄を一層無くすなど、持続可能な財政基盤を堅持しながら、これまで以上にメリハリを効かせた予算と致したと考えております。
これらの予算案に盛り込んだ一つ一つの施策を梃子（てこ）に、将来にわたって成長し続ける都市・東京の実現に向けて、都民の皆様の理解、共感を頂きながら、着実に歩みを進めていきたいと考えております。

東京都知事　小池百合子

令和3年度予算の主要事項

• 「人」が輝く、誰もがいきいきと活躍できる都市
• 世界一安全・安心、便利で快適な都市
• 日本の発展を牽引（けんいん）し、将来にわたって世界をリードする東京
• 美しく、魅力溢れる都市
• 「スマート東京」の実現
• 東京2020大会の開催とレガシーの創出
• 多摩・島しょの振興

令和3年度予算案の全体像

• 財政規模、予算のポイント、予算の使いみち

令和3年度予算案の主な事業

• 「人」が輝く、誰もがいきいきと活躍できる都市
• 世界一安全・安心、便利で快適な都市
• 日本の発展を牽引し、将来にわたって世界をリードする東京
• 美しく、魅力溢れる都市
• 「スマート東京」の実現
• 東京2020大会の開催とレガシーの創出　4,028億円（3,270億円）
• 多摩・島しょの振興　2,629億円（2,560億円）

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