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令和2年(2020年)7月31日更新

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※8月号は7月15日時点の情報に基づき作成しています。

豪雨から都民の命と暮らしを守る「調節池(ちょうせつち)」

近年、毎年のように全国各地で豪雨による大規模な災害が発生しています。東京都では、激甚化・頻発化する豪雨から都民の命と暮らしを守るため、豪雨に対して大きな効果を発揮する「調節池」の整備を進めています。

調節池の写真1

神田川・環状七号線地下調節池(トンネル式)

都内調節池の地図

調節池とは

調節池は、川の氾濫による浸水被害を防ぐことを目的に、増水した水を一時的に貯留するため、川沿いの公園や道路の地下空間などを活用して造られた施設です。川の水位が一定以上になると、川と調節池をつなぐ堰(せき)から調節池に水が流入する仕組みとなっており、貯留した水は水位が下がった後、川に戻します。

調節池の写真2

川に沿って設置された堰から調節池へ流入する様子

調節池の種類

  • 掘り込み式
    地上部を掘り込んで貯留空間を確保した調節池。
  • 地下箱式
    地下に設置した箱型の調節池。深さは最大30メートル程度で、少ない面積で多くの貯留量を確保することが可能。
  • 地下トンネル式
    道路や河川の地下を活用して設置したトンネル内に、水を貯留する調節池。トンネル内径は最大12.5メートル程度。

これまでの調節池の整備

東京都では、環状七号線の地下トンネルとして有名な「神田川・環状七号線地下調節池」をはじめ、12河川で28箇所の調節池を整備しています。28箇所の総貯留量は約256万立方メートルで、25メートルプール約8,500杯分に相当します。

調節池の写真3

善福寺川調節池(地下箱式)

調節池の上部空間の活用

調節池の中には、平常時には上部空間を公園や運動場、集合住宅等として複合利用している例もあります。東村山市や清瀬市を流れる柳瀬川に造られた「金山(かなやま)調節池」は、約550種の植物・野鳥・昆虫・水生生物が共生するビオトープとしても活用されています。

調節池の写真4

金山調節池(掘り込み式)

調節池による効果

神田川では、昭和50年代には毎年のように大規模な浸水被害が発生していましたが、平成9年の「神田川・環状七号線地下調節池」の使用開始以降、大幅に被害が減少しています。
昨年10月の東日本台風(台風第19号)の際は、下流の中野区域の水位を最大で1.5メートル(推定)低下させるなど、水害の未然防止に大きな効果を発揮しました。

今後の取り組み

現在、東京都では「神田川・環状七号線地下調節池」と「白子川地下調節池」の2つのトンネル式調節池を連結する「環状七号線地下広域調節池」の整備を進めています。神田川や白子川など5つの河川から取水が可能となり、状況に応じて調節池の容量を融通することで、局地的かつ短時間の集中豪雨にも効果を発揮することが期待されます。
今後は、現在工事中の7箇所での整備を着実に推進するとともに、新たな調節池の整備に向けて検討を進めていきます。

調節池へGO!

調節池のことをもっと知ってもらうため、東京都では調節池を訪れた方に、「IKEカード」を配布しています。この機会に調節池を身近に感じてみてはいかがでしょうか。

IKEカードの画像1

IKEカードの画像2

QRコードの画像

IKEカード入手場所等の詳細

配布状況等の最新情報はホームページをご確認ください。

お問い合わせ
建設局河川部
電話 03-5320-5411
ホームページ https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/jigyo/river/chusho_seibi/ike.html

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