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2016年6月1日更新
目次
干ばつの際にも枯れることがなかったという「弁財天池」
狛江駅北口の左手に、こんもりとした森がある。特別緑地保全地区に指定された緑地で、駅に接したところでも、季節の変化を身近に感じることができる。その一角にある泉龍寺は、奈良時代に創建されたとも伝えられ、境内には江戸時代からの建物が並ぶ。また、山門横の弁財天池は、雨乞いの伝説とともに和泉村の「霊泉」として知られていた。
寺の北側の六郷さくら通りに出て、西へ、多摩川に向かう。農業用水として江戸時代初めに開削され、狛江から世田谷~大田の地を潤していた六郷用水を埋め立てた道路を進む。
江戸時代の建物が移築復元された「むいから民家園」、西河原自然公園と続く。公園の向かい、道路を渡って少し北に入ると、兜塚(かぶとづか)古墳がある。かつて狛江百塚といわれていた地に残る、直径36m、高さ5mほどの円墳で、6世紀半ばの形をほぼ留めているとされる。
通りが多摩川に突き当たるところに、六郷用水の恩恵を受けた村々によってまつられた水神社がある。そこから堤の上へ出ると視界が開け、野草の原に野鳥の鳴き声が響く。さわやかな水の流れに従って、名所「五本松」を観賞し、しばし多摩川の散策を楽しもう。
小田急線「狛江」駅下車
問い合わせ
生活文化局広報課 電話03-5388-3093