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令和4年(2022年)1月31日更新

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※2月号は1月19日時点の情報に基づき作成しています。

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目標を持って全力で人生を楽しむ

金子キミ代(かねこきみよ)さん(酪農・アイス製造販売/八王子市)

道の駅内の店舗のケースに並べられた、色とりどりのアイス。家族で経営する牧場で搾った生乳、自分の畑で採れた野菜や果物、道の駅で調達した八王子産の食材をふんだんに使用。香料は使わず、ほのかに香る素材の味で勝負している。
朝7時、牛舎でエサやりなどの作業を行う。冬の寒い時期も一年中行うこの作業が「私の健康の秘訣(ひけつ)かもしれない」と話す金子キミ代さん。八王子市内の生まれだが、織物業の家で育ち、嫁ぐまで酪農とは無縁だった。酪農は夫が農業高校卒業後に乳牛2頭から始めたもの。子育てをしながら夫婦で試行錯誤し、徐々に機械を導入して一代で現在の規模まで拡大した。
人生の転機は、羊農家で毛糸作りを事業化した人の話を知ったこと。また、酪農家の女性が2週間のヨーロッパ旅行をした話も刺激になった。いつか自分も旅行をすることで視野を広げたいと考え、資金を作る方法を模索した。生産した野菜を市内の女性農業者たちと一緒に販売して自らの収入とするとともに、酪農の仕事からも給料を得た。こうして30年ほど前に念願のヨーロッパ旅行を実現してから、訪れた国は20カ国を超えている。
17年前、新しくできる道の駅の出店者を募集する話を聞いた。以前から生乳と自分の畑の果物や野菜を使ってアイスの製造販売をやりたいと考えており、ためた資金で出店を決意。近隣のアイス店や機械メーカーなど、あちこち奔走し2年後の開店までこぎつけた。「始めてみるといろいろな人から助言がある。素直に受け入れてやっていけばいい」と、こともなげに話す。
「農家は自分の所で採れたものを食べられるし、それらを元手に事業も始められる。実はとても楽しい仕事」という金子さん。目標を持って全力で、素直に。「遊びのためなら本気になって仕事できるでしょ」と笑顔で話してくれた。

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アイスにはあらゆる食材を試した。トウモロコシやカボチャなど珍しい食材も今や人気商品の一つに。

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