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令和4年(2022年)3月30日更新
新型コロナウイルス感染症の影響により、記事の内容等が変更になる場合があります。最新の内容等はホームページをご確認ください。 外出時は最新の情報を確認した上で、マスク着用等の基本的な感染予防策を徹底するなど、感染拡大防止に向けた行動にご協力をお願いします。 ※4月号は3月15日時点の情報に基づき作成しています。 |
春には桜やツツジの景観も楽しめる
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生活に欠かせない下水処理。旧三河島汚水処分場喞筒場施設は今から100年前、大正11年に造られた日本初の近代下水処理施設だ。ポンプ場とは、地下深くに流入してきた下水を、地上にある水処理施設に送り込むためにポンプで吸い上げる施設の事で、ここ三河島では平成11年に稼働を停止した後も丁寧に修復や復原を行い、建造物や設備を保全。重要文化財に指定された今はスタッフによる案内のもとで見学が可能となっている。
見学は、下水がたどった道をなぞるように進む。まず目を引くのは「沈砂池(ちんさち)」と呼ばれる2本の深く長い溝だ。下水が入る最初の池のことで、下谷、浅草、神田といった一帯の下水をここに集め土砂やごみを取り除いた。鉄筋を使わない無筋コンクリート造りの壁やアーチ構造は、当時の技術力や限られた資材を最大限効果的に用いたもので、創意工夫と重厚なたたずまいに驚かされる。
沈砂池の先はポンプまで暗渠(あんきょ)となっているため地上からは見えないが、ヘルメットをかぶり階段を降りると、実際に使われていた水路の中へ入ることができる。大人がちょうど通れるぐらいの幅と高さがあり、さながらスパイ映画のワンシーンに入り込んだようだ。
地上に戻り、最後は喞筒室へ。赤れんが風の大きな建物の内部には、その名のとおり下水を吸い上げるポンプが10台も並ぶ。計器をはじめ海外から取り入れたという最新技術が惜しみなく使われており、この施設がいかに期待され、重要視されていたかが伺える。
見学は1時間半程度。その歴史や先人の思いに触れることで、下水処理に対して抱くイメージが、少し変わるだろう。
沈砂池から2本の水路が合流する暗渠
東京さくらトラム(都電荒川線)「荒川二丁目」駅下車、徒歩3分。京成本線・東京メトロ「町屋」駅下車、徒歩13分。三河島水再生センター内。
[旧三河島汚水処分場喞筒場施設]電話 03-6458-3940。9時00分~17時00分。火曜日・金曜日・年末年始休館。入館にはホームページか電話による予約が必要。ホームページ
お問い合わせ 政策企画局広報広聴課 電話 03-5388-3093 |
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