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2020年11月30日更新
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今年10月、30周年を迎えた東京芸術劇場。活気溢れる繁華街であり、立教大学をはじめ教育機関等が集まる文教地区でもある池袋の駅前に、都民の芸術文化の振興と国際交流を図るため、1990年に開館しました。主にクラシック音楽の演奏を行うコンサートホール、演劇・舞踊等の公演を行う中ホール(プレイハウス)と2つの小ホールなどを備えた複合的な芸術文化施設です。
設計は旧銀座ソニービルで知られる芦原義信さんによるもの。入ってすぐのアトリウムはガラス天井の広い公共空間で、カフェやショップが併設されています。気軽に楽しめるコンサートが開催されるなど、誰もが利用できる憩いの場です。
コンサートホールでは、国内だけでなく、世界的に著名なオーケストラの演奏会も行われています。ホール正面に据え付けられた約9,000本のパイプを擁する回転式パイプオルガンは、劇場の特色の一つ。180度回転すると別のオルガンが現れ、ルネサンス、バロックから現代に至るまでの異なる時代の音色を再現できる珍しい構造で、定期コンサートや試し弾きできる講座などにより、子供から大人まで幅広い世代に愛されています。
2009年には、芸術文化の創造活動をさらに推進するため、劇作家でもあり日本の演劇界をリードする野田秀樹さんを初代芸術監督に迎えました。就任後は、「にぎわいのある劇場」を目指し、国内外トップレベルの現代演劇やダンス作品を上演しています。また、育成プログラムの1つ〈芸劇eyes〉シリーズでは、才能豊かな若手や中堅の舞台人が創り出す作品を次々と世に送り出すなど、育成にも力を注いでいます。
30年でさまざまな表情を身に付けてきた東京芸術劇場。これからも成長を続ける劇場のまだ見ぬ可能性にご期待ください。
2つの面を持つパイプオルガン
お問い合わせ 生活文化局文化振興部 電話 03-5320-4232 ホームページ https://tokyotokyofestival.jp/(外部サイトへリンク) |