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平成29年(2017年)1月31日更新

東京のオアシス

武蔵野の石神井川に沿って
東伏見界隈(西東京市・練馬区)

写真
広い草原の下には遺跡の一部が保存されている(下野谷遺跡公園)

東伏見駅南口を出て右に、赤い鳥居をくぐり東伏見稲荷参道をしばらく行くと、大きな鳥居の神社に至る。昭和4年に京都の伏見稲荷大社の分霊を遷して創建された東伏見稲荷神社で、「東伏見」の地名の由来となっている。
神社の前を流れる石神井川に沿った歩道を下流へ進むと、大学の運動施設の向かいの高台に下野谷(したのや)遺跡公園が広がっている。今から約5,000年~4,000年前の縄文時代中期の環濠(かんごう)集落で、南関東では最大級の規模を持つ貴重な遺跡として、平成27年に国史跡に指定された。集落は1,000年以上継続していたといわれ、450軒以上の住居跡やお墓と考えられる土坑(どこう)が密集して見つかっている。
今でも自然豊かな武蔵野台地の石神井川流域は、採集や狩猟で生活していた人々にとっても、優れた生活拠点であったのだろうと、思いが巡る。

また、学生たちの快活な声を傍に、野球場の横を石神井川に沿ってさらに行けば、武蔵関公園に着く。コナラ・クヌギなどが茂る公園の中央には、ひょうたん型の大きな「富士見池」があり、「松の島」「葦(あし)の島」という2つの島が浮かぶ。
ゆったりとした空気の中で聞こえる、野鳥のさえずりと、木々がそよ風に揺れる音は、心に一時の平穏をもたらす。

◎西武新宿線「東伏見」駅下車

問い合わせ
生活文化局広報課 電話03-5388-3093

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武蔵関公園(練馬区)の富士見池に浮かぶ「松の島」
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