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平成29年(2017年)3月31日更新

東京のオアシス

間もなく開園100周年! 井の頭恩賜公園(武蔵野市・三鷹市)

井之頭公園写真
静かな水面でボート遊びをする人も多い「井の頭池」
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吉祥寺駅を下り、南へ進むと武蔵野の自然を残す井の頭恩賜公園がある。武蔵野市と三鷹市にまたがる公園は、大正6年(1917年)5月に日本で初めての郊外公園として開園したが、今では住宅地に隣接する水と緑豊かな空間として、人々に親しまれている。
園内の中心にある井の頭池は、江戸に初めてひかれた水道・神田上水の源であり、今も神田川の起点を見ることができる。かつては豊富な湧水があったが、1960年代に枯渇し水質も悪化、オオクチバスなどの外来種が増えていた。そこで、100周年を前に自然再生を目指し、ため池を維持する昔からの方法「かいぼり」が行われた。2度のかいぼりで水質も改善し、絶滅したと考えられていた水草の復活や在来種の増加がみられた。今年、3度目が行われた後も、数年に1度行われるという。


お茶の水写真
徳川家康が愛したといわれる「お茶の水」

また、井の頭池の西側にある御殿山は、徳川家光が鷹狩りの際に宿所を設け休憩したことからその名がついたと言われ、クヌギやナラ、シデなどの高木の雑木林が立ち並び、武蔵野の面影を残す。同じ御殿山には、国内最高齢のアジアゾウ「はな子」がいた井の頭自然文化園があり、小動物や水生動物など親しみやすい施設としてリピーターも多い。今年5月には、多くの人に愛された「はな子」の銅像が吉祥寺駅北口広場へ設置される予定である。
この時季、池の周辺に咲き誇るソメイヨシノやヤマザクラ、新緑に彩られる雑木林など、春の訪れを感じられる。季節ごとに移り変わる景色を楽しめる場所でもある。

◎JR中央線・京王井の頭線「吉祥寺」駅、京王井の頭線「井の頭公園」駅下車

お問い合わせ
生活文化局広報課 電話03-5388-3093

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