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平成28年(2016年)4月1日更新

WEB広報東京都[平成28年4月/東京マイスター]

お客さんが納得する仕事を。一級内装仕上施工技能士 飯島勇(いいじまいさむ)さん(平成17年受賞)

壁や天井に壁紙や和紙を張ったり、床をタイルで仕上げるなどの室内装飾は、建物建築の最終工程だ。
総理官邸、国会、東京スカイツリー展望レストランなどの内装を手がけた実績を誇る飯島さん。内装の世界に入るきっかけとなったのは、小学4年の時に、工夫して作った帆船を先生に褒められたことだ。技術で身を立てようと決め、表具店で10年修行した後に独立した。
30歳で自分の技術レベルを確認するためにパリに行った。すばらしい技術を目の当たりにし、現場に飛び込み、教えを請うた。その後も世界を回り、世界の技術を見て、感性を磨いてきた。
今では、技能伝承のために日本全国を飛び回る。「技術を継承していくには、後進を育て、裾野を広げる必要がある。技術の全てを教えます」と、自分が苦労して身につけた技を惜しげもなく教える。
現代は、技術を身につけても、独立して生計を立てることが難しい時代だ。飯島さんは、仲間に呼びかけ業界全体の待遇向上にも力を注ぐ。
この仕事で一番大事なのは、「事前に施工方法などをきちんと説明し、お客さんに納得してもらうこと」。同時に、「技術より人。人がよくないと」とも。技術を習得することは当然のことだが、人間関係を円滑にするためのコミュニケーションも大切にしている。

写真

壁紙の継ぎ目がわからない、きれいな仕上げ技術を持つ飯島さん。

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