東京フォトニュース|2007年3月
都は、貴重な海洋資源に恵まれた小笠原海域から沖ノ鳥島海域を調査する漁業調査指導船「興洋」を建造、3月8日江東区有明の客船ターミナルでそのしゅん工式が行われた。「興洋」は全長33メートル、87トン、最大速力14ノットで最新のソナーや観測機器を装備して調査能力に優れている。今後は小笠原の父島を母港とし、同島周辺とそこから約910キロメートル離れた沖ノ鳥島の漁場開発に威力を発揮する。
3月12日、上野公園の東京文化会館前に高さ3メートル、幅5.5メートルの巨大な砂の彫刻が出現した。これは、同館などで15日から始まる音楽フェスティバル「東京のオペラの森2007」(4月4日まで)で上演されるオペラ「タンホイザー」の一場面をモチーフに、砂像彫刻家の茶圓勝彦(ちゃえんかつひこ)さんが都の依頼で制作したもの。使われた砂は約60トン。圧倒的な存在感のある作品に、公園を訪れた人も足を止めてカメラに納めていた。
今年も3月21日から始まる「八丈島フリージアまつり」(4月8日まで)を前に、16日、春の暖かさをいっぱいにつめたキャラバン隊が都庁を訪問。八丈町長を隊長に、ミス八丈島やフリージア娘などで構成されたキャラバン隊は、都民広場で南の島の愛らしいフリージアの花を無料で配り、受け取った人たちに春の訪れを伝えていた。
青梅市「梅の公園」は、3月初旬、梅の見ごろを迎えた。ここは都内随一の梅の里「吉野梅郷」。東西4キロメートルの広い地域に老木、若木2万5千本の梅の香りがあたり一面にただよう。今年は暖冬の影響で、例年より2週間ほど早く咲き始めた。白、ピンク、赤など彩り美しい花が、山の斜面をまるでベールのように覆うさまは壮観だ。
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