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2021年1月29日更新
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昨年11月、「国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展 天地創造の神話」【注】に展示予定の約130点の作品が、続々とベルリンから江戸東京博物館へと輸送されました。海外から作品を借用する展覧会は通常、現地から分野ごとに専門家が来日して作品の状態確認や展示作業に立ち会いますが、今回はコロナ禍のため、オリビア・ツォーン副館長一人が来日。展示現場で、ベルリン側の専門家や修復家と、ノートパソコンやスマートフォンを活用したリモートによる確認を行う、従来とは異なる手法で作業が進められました。
ベルリン国立博物館群は、ロンドン・大英博物館、パリ・ルーヴル美術館などと並ぶ、ヨーロッパ最大級の規模と質の高さを誇る総合博物館です。特にエジプト部門は、わずか20年ほどの期間に写実的とも評される新たな美術様式が花開いたアマルナ時代の優品を筆頭に、伝統的なエジプト美術の作品を含め、数千年にわたるエジプト史を網羅する世界有数のコレクションを有しています。その10万点以上の膨大な作品の中から今回は、「天地創造と神々の世界」「ファラオと宇宙の秩序」「死後の審判」などのテーマに沿った作品をよりすぐり、アニメーションも駆使しながらエジプト神話を紹介する、これまでとは異なる趣向のエジプト展となっています。
東京とベルリンは姉妹友好都市関係にあり、今年は日独交流160周年という節目の年でもあります。本展には、両都市のさらなる友好と信頼の進展に寄与したいという願いも込められています。展示室内での写真撮影も可能です。ぜひ、エジプト神話の世界をお楽しみください。
【注】4月4日まで江戸東京博物館で開催。
パレメチュシグのミイラ・マスク 後50~後100年頃
(C)Staatliche Museen zu Berlin, Ägyptisches Museum und Papyrussammlung / M. Büsing
お問い合わせ 生活文化局文化振興部 電話 03-5320-4232 ホームページ https://tokyotokyofestival.jp/(外部サイトへリンク) |