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平成30年(2018年)1月1日更新

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出会った人生に「花」を
フラワー装飾士 吉野節子(よしのせつこ)さん(平成21年度受賞)

スタイリッシュなたたずまいと軽やかな手さばき。
新しいフラワーデザインを目指し「EIKO吉野」という雅号にしたという吉野節子さん。生け花が主流だった時代、積極的に欧州へ研修に行き、日本のフラワーデザインを世界的レベルに引き上げるために尽力した。以来、普及活動と後進の育成を活動の要としてきた。
指導にあたり、個性を育てることを大切にしている。「花屋さんで花を揃える時から、その人の作品になっている」。全てを教えようと必死だった時期もあったが、本当に大事なのは、生徒を信じて、任せること。同じ材料でも、全く違う作品になる。静かな人は優しい作風に、大柄な人は大きい作品に。「その人らしく、素敵なものが出来るんですよ花って」。
指導者としての醍醐味(だいごみ)は、生徒一人一人の人生に「花」という足跡を残していけること。手を震わせながら花を生けていた生徒が、技能五輪全国大会に出場するまでに成長した姿。病気と闘いながら、レッスンに通い続けた姿。その全ての風景が忘れられないという。
中野に構えた教室のコンセプトは「花は楽しく」。国家資格試験のために厳しく指導をすることで、生徒が泣きながら花を生けることもあった。それでも、辛くて辞めていく人はいなかった。それは、「楽しく」花を生け続けることが最大の原動力になるから、と語ってくれた。

■東京マイスターWEBサイト http://www.meister-award.metro.tokyo.jp/

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「生きた花を扱うのでスピード感が大事」と吉野さん

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