東京フォトニュース|2006年7月
7月20日、日比谷公会堂で2016年東京オリンピック招致に向けて、東京都主催の都民集会が開催された。石原知事は、「日本の実力をスポーツを通じて世界に示す絶好の機会だと思う。失われた自信を取り戻そう」と2000人の参加者に訴えた。オリンピック選手によるトークショーも催され、体操の塚原直也さん、シンクロナイズドスイミングの武田美保さんとパラリンピックの土田和歌子さんが、それぞれの出場時の体験を語り、会場を大いに盛り上げた。
都は今年4月から、従来の官庁会計に複式簿記の考え方を取り入れ、資産状況を分かりやすくした新しい公会計システムを全国で初めて導入した。これを広めようと7月27日、都庁で「新公会計制度説明会」が開催された。全国から集まった自治体関係者500人を前に石原知事は「どうか皆さんこのシステムをマスターして市民のために頑張って下さい」とあいさつをした。
昭和8(1933)年に完成した旧朝香宮邸は、当時、欧米で一世を風靡(ふうび)した装飾スタイル「アール・デコ」を現代に伝える貴重な建築物で、東京都庭園美術館として利用されている。これまで非公開だった小客室の改修完了を機に、10月1日まで建物公開展を開催中。小客室の壁は、フランスの装飾家アンリ・ラパンによる淡いグリーンとわずかな銀のハイライトの油彩壁画で、森や滝が描かれている。
7月20日、府中の大国魂(おおくにたま)神社ですもも祭が開かれた。夏の風物詩として近隣の人々に親しまれているこの祭は、奥羽地方で起こった前九年の役(1051年~1062年)の戦勝御礼のため源頼義、義家親子が李(すもも)を供えたのが始まり。夏のこの日、参道にはすもも市が立ち、境内では農作物の害虫駆除に由来する厄(やく)除けのカラス団扇も売られた。
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