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2026年5月1日更新
目次

©ヤマザキマリ/集英社
漫画家・ヤマザキマリ氏による大ヒット作。古代ローマの浴場設計技師が現代日本のお風呂へ迷い込むユニークな物語で、累計900万部を突破し映画・アニメ化も話題に。2024年から、20年後を描く続編『続テルマエ・ロマエ』が少年ジャンプ+で連載中。

ヤマザキマリさん
Photo_ノザワヒロミチ
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作者コメント
古代ローマが最も栄えていた時代、都市部には1000件近くの浴場があったとされています。入浴の習慣が大国ローマの礎だったことは間違いありません。そして彼らは真夏の「熱い」盛りにこそ、入浴が健康に良いことを知っていました。日本と古代ローマは時代も場所もかけ離れていながら、お互い、お湯の多様なパワーを熟知していた民族だったのです。私もローマ人を見習って、今年も夏の暑さを朝と晩の入浴で乗り切りたいと思います。
年々厳しさを増す、日本の夏。いまや熱中症対策は欠かせません。水分補給や室温管理に加えて、注目されているのが、夏本番を前に体を暑さに慣らしておく「暑熱順化(しょねつじゅんか)」です。暑さに強い体をつくることは、夏を元気に過ごすための土台となります。誰でも無理なく取り組める暑熱順化の方法をお届けします。
気候が変われば、暮らし方も変わる。夏は、備えて向き合う季節へと変わりつつあります。
【注】猛暑日とは最高気温が35度以上の日を指します。

昔と直近の10年間を比べると、猛暑日が大幅に増え、夏の暑さが一段と厳しくなっています。学校のプール授業や夏のイベントのあり方も変わり、日傘をさす男性の姿も珍しくなくなりました。
【注】熱中症は猛暑日でなくても起こります。気温や湿度などをもとにした暑さ指数(WBGT)を目安に対策しましょう。
出典:気象庁「大都市における猛暑日日数の長期変化傾向」(2025年7月)を基に作成
熱中症は、暑さによって体温の調節機能がうまく働かなくなることで起こります。屋外だけでなく、室内でも発生するため注意が必要です。体が暑さに慣れていない時期はリスクが高く、気づかないうちに症状が進むことも。
熱中症を引き起こす条件は、「環境」と「からだ」と「行動」によるものが考えられます。体から熱が放出されにくくなり、誰でも熱中症になるリスクがあります。
人の体は、急な暑さに対応するのが苦手です。特に5月~6月や、梅雨明け直後などは、体がまだ“夏仕様”になっていない状態。少しずつ暑さに体を慣らしておくことで、汗をかきやすく、体内から効率よく熱を逃がせるようになって、暑さに強い体へと変わっていきます。暑熱順化には数日から2週間程度かかるため、早めに始めて続けることが大切です。
暑熱順化できていない

→熱中症になりやすい状態
暑熱順化できている

→熱中症になりにくい状態
無理のない範囲で汗をかくことがポイントです。自分に合った対策を日常に取り入れましょう。

散歩に出かける

適度な運動で体を動かす

入浴で汗をかく
【注】内容や時間、頻度は目安です。個人の体質・体調、その日の気温や環境に合わせ、水分・塩分を適宜補給して行ってください。
参考:日本気象協会推進「熱中症ゼロへ」プロジェクト
Q1.暑熱順化には、どのくらいの期間がかかる?
答え:数日から2週間程度