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2024年11月1日更新

目次

 
※11月号は、10月16日時点の情報に基づき作成しています。

2025年9月開幕 世界陸上 2025年11月開幕 デフリンピック

特集の見どころ

デフ1年前イベント
スポーツの力で新たな未来へ

今号の表紙

陸上競技女子やり投 北口榛花選手

いよいよ来年は東京で世界陸上があります。東京でも皆さんのエネルギーを感じながら試合できるのをとても楽しみにしています。国立競技場を埋めつくしましょう。私も最高のパフォーマンスができるように頑張ります!

Profile

1998年北海道生まれ。ブダペスト2023世界陸上、パリ2024オリンピックで金メダルを獲得。オリンピックおよび世界陸上の女子フィールド種目における日本人初の金メダリスト。

陸上競技男子短距離走 山田真樹選手

世界中からデフアスリートが集まり、選手同士が手話言語でコミュニケーションをする様子が見られる、「言葉が見える」大会になるので、簡単な手話単語を使って応援いただけると嬉しいです。私も最高のパフォーマンスを見せられるよう頑張ります!

Profile

1997年東京都生まれ。初出場のサムスン2017デフリンピックで200メートルと4×100メートルリレーで金、400メートルで銀の計3個のメダルを獲得。デフ陸上をリードする存在。

開催まであと1年!世界陸上・デフリンピック 2025年東京で開催!

陸上競技の最速・最強を決める戦い 東京2025世界陸上

開催期間

2025年9月13日~21日

開催場所

国立競技場 ほか

世界陸上は、世界陸上競技選手権大会の通称で、陸上競技における世界最高峰の大会。1983年にヘルシンキで第1回大会が開催され、2025年東京大会は20回目の開催となります。1991年の東京初開催以来、34年ぶりにここ東京で開催されます。

公式サイト(外部サイトへリンク)
チケット等の詳細はこちらから

ロゴ画像
東京2025世界陸上大会ロゴ
東京都はGEOGRAPHICAL HOSTです

参加国・地域

約200カ国・地域

種目数

49種目

大会の参加選手

約2,000人

世界中のデフアスリートが一堂に会する 東京2025デフリンピック

開催期間

2025年11月15日~26日

開催場所

東京体育館 ほか

デフリンピックは耳がきこえない・きこえにくい選手のための国際総合スポーツ競技大会。競技中は補聴器などを外して、全員が公平にきこえない立場で競技を行います。
本大会は、100周年の記念すべき大会で、日本で初めて開催されます。

公式サイト(外部サイトへリンク)
競技・会場等の詳細はこちらから

エンブレム画像
東京2025デフリンピック
大会エンブレム

参加国・地域

約70~80カ国・地域

競技数

21競技

大会の参加選手

約3,000人

開催まで1年!世界陸上×デフリンピック アスリート対談!

ともに陸上競技で活躍する三浦龍司選手と岡田海緒選手に、世界陸上とデフリンピックの見どころや意気込みを語っていただきました。


撮影/大村聡志

世界陸上 三浦龍司選手

ステップアップを実感できる大会に

Profile

2002年島根県生まれ。東京2020オリンピック3000メートル障害に出場し、日本人初入賞の7位入賞。ほか、数多くの日本記録を保持している。

デフリンピック 岡田海緒選手

金メダルを獲って恩返ししたい

Profile

1997年東京都生まれ。ブラジル2021デフリンピック女子1500メートルで銅メダル獲得、男女混合4×400メートルリレーで6位入賞を果たす。

世界陸上×デフリンピック 2025年に開催!

来年、世界陸上とデフリンピックが東京で行われます。今の率直なお気持ちを教えてください。

三浦

すごく貴重な機会だと思います。競技や選手に興味・関心を持っていただくきっかけになれば嬉しいです。特に外国人選手の活躍は海外に行かないと見られないですし、世界記録もどんどん更新され、全体的なレベルが上がっているので、すごく盛り上がるのではないでしょうか。

岡田

生まれ育った東京で開催されるので、家族や友人、お世話になっている方々に直接これまでの成果を見てもらえる、千載一遇のチャンスだと思っています。ぜひ会場でスポーツの感動を肌で感じてほしいです。デフリンピックはまだまだ認知度が低くてきこえない・きこえにくい人(聴覚に障害のある人)がパラリンピックに含まれると思っている方も多いので、別の大会であることを知っていただけたら嬉しいです。

デフ特有の見えるコミュニケーションにも注目!

デフリンピックは競技ルールなどに違いはあるのでしょうか?

岡田

基本的なルールは一緒ですが、特徴的なのは手話言語を使ったコミュニケーションですね。ほかにも、競技の進行や大会運営をスムーズに行うため、ランプやフラッグといった視覚で情報を得られるツールを効果的に活用しているので、そこも楽しめるポイントです。

三浦

すごく興味深いです。同じくスポーツに取り組む者として、来年のデフリンピックを楽しみにしています。

岡田

ありがとうございます。三浦選手のご活躍はずっと拝見していたので、お会いするのを楽しみにしていました。手話単語もいくつか覚えてくださって、とても嬉しいです。

三浦

こちらこそ、すごく気さくに話してくださるおかげでリラックスできています。岡田選手も僕と同じくミドル(中距離走)をやられているので、親近感がありますね。

大会に懸けるそれぞれの思い

大会での目標と、目標達成のために励んでいること、気を付けていることなど教えてください。

三浦

東京2020オリンピックに続いて東京で開催される国際大会なので、どのくらい成長できているかを皆さんにお見せできるいい機会だと思っています。僕自身もステップアップしていることを実感できる大会にしたいです。まずは冬の駅伝に向けて練習しつつ、世界陸上を目指して調整していく予定です。とにかく練習を継続することが大切だと思っているので、食事の管理や身体のメンテナンス、感染症の予防などは日頃から気を付けています。

岡田

これまでのデフリンピックや世界デフ陸上で、銀メダルと銅メダルを獲得しましたが、金メダルだけがまだなんです。私の地元である東京で金メダルを手にし、応援して支えてくださっている皆さんに恩返しがしたいと思っています。そのために、まずは11月末にあるデフリンピックの選考会に向けて、練習メニューに取り組んでいます。基本的には三浦選手と同様ですが、練習がうまくいかなかったり落ち込んだりしたときに、それを次の日に持ち越さないように気を付けています。そのためにはしっかり寝る!

三浦

僕も一緒です、メンタルを切り替えるなら寝るのが一番ですね。

音声を多言語で表示する透明ディスプレイを体験していかがでしたか?

岡田

リアルタイムに文字が表示されるところが素晴らしいです。何よりも優れていると感じたのが、透明であること。きこえない・きこえにくい人にとっては表情も重要なポイントなので、相手の顔が見えるところが一番良いと感じました。こうしたツールを活用し、音声言語が中心の社会で耳がきこえにくくても、手話言語が分からなくても、当たり前にコミュニケーションがとれる世の中になったら素敵ですね。

三浦

そうですね、新しい技術やツールによってみんなが心にゆとりを持てるようになれば、お互いに優しく接することができて過ごしやすい社会になる気がします。

2024年11月15日・16日に1年前イベント開催
東京2025デフリンピック 1 Year To Go!

開催期間

11月15日(金曜日)・16日(土曜日)10時30分~16時30分

開催場所

アーバンドック ららぽーと豊洲

15日 ミドリーズ、長濱ねるさんと「しゅわしゅわ☆デフリンピック!」を踊ろう!

ミドリーズ、デフリンピック応援アンバサダーの長濱ねるさんが「しゅわしゅわ☆デフリンピック!」を披露します。会場で一緒に踊りませんか?

写真1
ミドリーズ
(SDGsこどもユニット)

写真2
応援アンバサダー
長濱ねるさん

16日 フィッシャーズとデフバレーボール選手が対決!

人気動画クリエイターのフィッシャーズが、今年6月の世界選手権を制したデフバレーボール女子日本代表選手たちと共演!デフアスリートの魅力や、そのすごさを感じられるゲームも実施します。

写真3
フィッシャーズ
(クリエイター)

写真4
長谷山優美さん
(デフバレーボール)

写真5
中田美緒さん
(デフバレーボール)

 

デフアスリートとの交流や、手話言語、UC(ユニバーサルコミュニケーション)技術体験など、来年のデフリンピックが楽しみになる、きこえない世界を“みて・知って・体験する”2日間です。
ぜひご来場ください!
詳細はこちら(外部サイトへリンク)

写真6 写真7 写真8 写真9
茨隆太郎さん
(デフ水泳)
岡田海緒さん
(デフ陸上)
亀澤理穂さん
(デフ卓球)
山田真樹さん
(デフ陸上)

ボランティア募集!共に大会を創ろう!

大会の成功に向けて、ボランティアの皆さんの力はあらゆる場面で必要不可欠です。
共に大会を創り、大会を支えてくださる皆さんのご応募をお待ちしています。

応募要件

  • 2025年4月1日時点で満18歳以上の方
  • 活動期間中において、日本国籍または日本に滞在する資格を有する方
  • 各種研修への参加が可能であること

世界陸上

募集期間

11月1日10時00分~12月16日12時00分

募集人数

約3,000人

詳細はホームページ(外部サイトへリンク)で。

ユニフォームの画像
ボランティアスタッフユニフォーム

デフリンピック

募集期間

11月15日10時00分~1月31日

募集人数

約3,000人

ご応募お待ちしています!
詳細はホームページで。

キャラクターの画像
東京2025デフリンピック公式マスコット
「ゆりーと」

東京2025デフリンピック 寄附・協賛ご協力のお願い

大会の開催に向け、多くの方々からのご支援をお待ちしています。みんなで大会を創り上げましょう!
問い合わせ 東京都スポーツ文化事業団デフリンピック準備運営本部 電話 03‒6380‒7727(代表)

詳細はこちら(外部サイトへリンク)

世界陸上・デフリンピックをきっかけに東京がステップアップ!

世界陸上・デフリンピックのような国際スポーツ大会は、子供たちの夢と希望を育み、共生社会に向けた歩みを加速させるなど、大きな価値をもたらします。スポーツの力で東京の新たな未来を切り拓いていくため、「東京2020大会のレガシーを継承・発展」「2025年を機に、東京に新たなレガシーを創出」などのコンセプトのもと、さまざまな取り組みを行っていきます。

両大会を通じて都が目指す姿や取り組みの方向性などは「ビジョン2025」をチェック!

ステップアップに向けた5つの柱

1 みんなが つながる

「いつでも・どこでも・誰とでも」つながる街・東京へ

大会後のレガシー
  • 公共施設や今後のスポーツ大会における情報保障の充実

  • 誰もが分け隔てなくコミュニケーションを取ることができる技術の普及

2 世界の人々が 出会う

伝統と革新が共存する街・東京を発信し、世界との絆を深める

大会後のレガシー
  • 芸術文化へ親しみを持つ人の増加

  • 東京の持つ多彩な魅力の発信により、訪都旅行者数が増加

3 こどもたちが 夢をみる

子供たちがスポーツから多くを学び、多様な価値観を育む

大会後のレガシー
  • 大会を通じて子供たちがさまざまなことを学び、健やかに成長

  • 大会ならではのまたとない経験を得た子供たちが、明日の東京を創る

4 未来へ つなぐ

たくさんの国際スポーツ大会が楽しめる街へ

大会後のレガシー
  • 持続可能な社会への歩みを加速

  • 相互理解が一層進み、共生社会への歩みが加速

5 みんなで 創る

スポーツを通じてつながる街・東京へ

大会後のレガシー
  • 東京2020大会を通じて広がったボランティア文化のさらなる根付き

  • 継続的な運動や健康づくりなど、スポーツへ関心を持つ人の増加

スポーツの力で新たな未来へ!ステップアップに向けた取り組みを進めています。

デジタルでみんながつながる東京へ

音声を多言語で表示する透明ディスプレイを設置

きこえない・きこえにくい方や訪日外国人との言語の壁を超える機器として、32カ国語に対応した「翻訳機能付き透明ディスプレイ」を都庁舎や東京体育館など38施設に設置しています。

予想以上にスムーズに表示されて、コミュニケーションにとても良いなと思いました。きこえない・きこえにくい方だけでなく、観光で来日する海外の方も言葉の壁を超えてコミュニケーションできるので、今後使う機会が広がるといいなと思います。
(透明ディスプレイを使用した、デフアスリートの山田真樹選手のコメント)

大会に合わせて文化プログラムを展開!

3つのアートプロジェクトを2025年秋に開催し、両大会を盛り上げます。

  • 都内各地のまつり・伝統芸能が一堂に集結する
    「TOKYO わっしょい」
  • ろう者と聴者が協働して制作する舞台
    「黙るな 動け 呼吸しろ」
  • 東京2020大会のレガシーを受け継ぐ新作公演
    「TRAIN TRAIN TRAIN」

今後情報を発信していきます。お楽しみに!
詳細はホームページで。

写真10

プレイベントの様子。「TOKYO わっしょい」2025年9月12日・13日・14日に東京駅前・行幸通りで開催

写真11

「TRAIN TRAIN TRAIN」制作発表。本作品と「黙るな 動け 呼吸しろ」では出演者をオーディションで募集

「東京2020大会からこの3年で自分もアップデートしたところを生かして、パラリンピック開会式の作品以上のものを作っていきたいです」
(「TRAIN TRAIN TRAIN」出演者の和合由依さん)

誰もが芸術文化を楽しめる鑑賞サポートを推進

展覧会や公演の鑑賞を支援するツールや、手話言語通訳・字幕・音声ガイドなど情報保障付きプログラムを増やしています。民間団体の鑑賞サポートの取り組みも助成し、都内全体で芸術文化へのアクセシビリティを高めていきます!

子供たちとともに創る大会

東京2025デフリンピックのメダルデザインを決める小・中・高校生によるオンライン投票を行い、全国から8万票を超える投票をいただきました。メダルデザインの発表は11月15日です。お楽しみに!
詳細はホームページ(外部サイトへリンク)で。

写真12
メダル投票の授業の様子

写真13
メダルデザイン候補

「こどもワークショップ」を開催

8月20日に世界陸上の会場となる国立競技場で開催したワークショップでは、元陸上選手の福島千里さんをゲストに迎え、小・中学生約20人が、世界陸上に向けて実現したいことを話し合いました。皆さんからのアイデアや意見は、今後の大会運営に生かしていきます。

世界陸上は雲の上の存在で、自分には関係ない世界だったのですが、今日参加して身近に感じられました。
(参加者の声)

「こどもワークショップ」の概要はこちら

推しスポーツプロジェクト

世界陸上・デフリンピックの開催を機に、都民一人ひとりの好みや特性に合ったスポーツの楽しさ(推しスポーツ)を発見してもらう取り組みです。
都では、さまざまな「する・みる・支える」スポーツイベントを行っています。イベントに参加して、あなたの推しスポーツを見つけてみませんか?
詳細はホームページで。

誰もがスポーツを楽しめるように

初めての方でも安心してスポーツを楽しめる障害者専用のスポーツ施設を設置しています。ぜひご利用ください。

施設情報

  • 障害者総合スポーツセンター
  • 多摩障害者スポーツセンター

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