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2023年11月1日更新
目次
※11月号は、10月18日時点の情報に基づき作成しています。 |
トップアスリートによる世界最高レベルの陸上競技の祭典、世界陸上競技選手権大会。
世界中のデフ(耳がきこえない)アスリートが集う、デフリンピック。
2025年、東京で2つの国際スポーツ大会が開催されます。
感動と興奮、夢と希望。国際スポーツ大会の開催は、私たちに大きな価値をもたらすとともに、
東京がさらにステップアップするきっかけとなります。
今回は、これら2つの大会について特集します!
※“インクルーシブ“とは、“年齢や性別、国籍、心身の障がいの有無に関係なく共生すること”を意味します。
2025年9月13日~21日(9日間)
国立競技場ほか
200以上の国·地域からトップアスリートが集まる世界陸上。2025年はその熱戦を間近で見ることができる絶好の機会です。スポーツの喜びや楽しさをみんなで感じましょう!
全世界で約10億人が視聴するといわれる世界陸上。世界中の人々に、東京をもっともっと好きになってもらえるよう、東京の持つ多彩な魅力を伝えていきます。
2年ごと
1991年東京大会までは4年ごと、現在は2年ごとになり、2025年東京大会は20回目の開催
約210カ国・地域
約2,000人
16カ国
2025年東京大会は日本で3回目の開催(東京は2回目)
49種目
100メートル走や走幅跳、砲丸投げなど多岐にわたる種目。男子24種目、女子24種目、男女混合1種目
(2023年現在)
100メートル/200メートル/400メートル/800メートル/1500メートル/5000メートル/10000メートル/マラソン/3000メートル障害物/女子100メートルハードル/男子110メートルハードル/400メートルハードル/女子七種競技/男子十種競技/走高跳/棒高跳/走幅跳/三段跳/砲丸投/円盤投/ハンマー投/やり投/20キロメートル競歩/35キロメートル競歩/4×100メートルリレー/4×400メートルリレー/混合4×400メートルリレー
東京2025世界陸上財団では、東京2025世界陸上の象徴となる大会ロゴを一般公募します。11月に公募を開始し、選考等を経て来年5月に発表する予定です。詳細については、ホームページ(外部サイトへリンク)で順次お知らせしていきますので、ぜひご応募ください。
公式ホームページ
2025年11月15日~26日(12日間)
主に都内のほか、福島県・静岡県
デフリンピックをきっかけに、障害のあるなしに関わらず、共にスポーツを楽しみ、互いの違いを認め、尊重しあう共生社会への歩みをさらに進めていきます。
人の声を自動で翻訳して表示するディスプレイなど、日々進化するデジタル技術を活用し、新しいコミュニケーションの形を生み出していきます。
55デシベル
デフ(Deaf)は、英語で「耳がきこえない」という意味。聴力検査で55デシベル(普通の会話程度)より小さな音がきこえないデフアスリートの方が参加できます。競技中は補聴器などを外して、全員が公平にきこえない状態で参加します。
※音の大きさはデシベルという単位により表し、数字が大きくなるほど音が大きいことを意味します。
100周年
オリンピック同様4年に1度開かれるデフリンピックは、1924年にパリで第1回大会が開催。日本初開催となる2025年は、100周年の節目の大会がここ東京で開かれます。
70~80カ国・地域
約3,000人
21競技
視覚的情報保障以外はオリンピック同様のルールで実施。
音声がきこえないため、ランプやフラッグを活用したシステムが導入されています。
陸上/バドミントン/バスケットボール/ビーチバレーボール/ボウリング/自転車(ロード)/自転車(MTB)/サッカー/ゴルフ/ハンドボール/柔道/空手/オリエンテーリング/射撃/水泳/卓球/テコンドー/テニス/バレーボール/レスリング(フリースタイル)/レスリング(グレコローマン)
人々の繋がりを意味する「輪」をテーマに、デフコミュニティの代表的なシンボルである「手」を表しています。デフリンピックを通して、「輪」が繋がった先には、新たな未来の花が咲いていくことを表現しています。大会の詳細はホームページ(外部サイトへリンク)をご覧ください。
公式ホームページ
イベントの出演やSNS等を通して、大会をPRしていきます。
デフリンピック応援アンバサダーに就任した長濱ねるです。まだまだ手話初心者ですが、これまで番組で手話に関わっていた経験を生かして、2年後のデフリンピックを精一杯盛り上げていきたいと思っています!
みんなで盛り上がりましょう!
1998年、長崎県生まれ。タレント、女優。
2015年にけやき坂46(現在の日向坂46)として活動を始めたのち欅坂46のメンバーとしてデビュー。同グループを卒業後はエッセイ執筆、自筆書籍、ラジオナビゲーター、NHK・SDGsキャンペーンPR大使、西九州新幹線長崎県広報大使、連続テレビ小説「舞いあがれ!」への出演など活動は多岐にわたる。
皆さんと一緒にデフリンピックを応援できること、わくわくが止まりません。デフリンピックのみならず、手話やろう者の文化の魅力、自分らしく生きることができる共生社会の心地よさを、多くの人に届けるとともに、私自身も学びを深めていきたいです。
1989年、栃木県生まれ。3歳でろうに。
日本財団聴覚障害者海外留学奨学金事業5期生として米国に渡り、ギャロデット大学ソーシャルワーク学部卒業。その後も同大学院行政・国際開発専攻修士課程に進み、修了。日本財団にてアジアのろう者支援事業のコーディネート等を担当。栃木県聴覚障害者協会理事。デフリンピックサムスン大会に日本選手団のサポートスタッフとして参加。
世界中のデフアスリートが東京に集まる大会を、皆さんと一緒に盛り上げていけることを楽しみにしています!日本で初めて開催されるデフリンピックをきっかけに、日本が世界に先立って“デフフレンドリーな社会”を実現できるようがんばります。
インクルーシブ社会の実現を目的に開発された、手話が得意なデジタルヒューマン。聴力を失った兄のために手話を学ぶ。兄と参加したフェスで、ラップミュージックを見事に表現した手話通訳者と出会う。その情熱的なパフォーマンスに感銘を受け、今は自分のスタイルを大切に、手話通訳者として活躍中。
スマートフォンに向かって「駅はどこですか?」と話すと、瞬時に「Where is the station?」と表示される。カメラに向かって手話をすると、AIがその動きを読み取り、画面上に文字として表示する。
国籍や障害のあるなしに関わらず、誰もが自由にコミュニケーションを取れる未来が、もうそこまできています。
2025年の両大会を通じて、このような新しい技術の普及を促進していきます!
11月15日から期間限定でオープンする「みるカフェ」では、このような最新技術を体験できます。
コーヒーを味わいながら、障害のある人もない人も誰もが最新のデジタル技術を用いたコミュニケーションの体験ができるカフェ。店内には、音声を文字化するディスプレイや音を振動に変換する機器など、多彩なデジタル技術が盛りだくさん。
デフリンピック開催2年前にあたる11月15日から期間限定でオープンします。ぜひご来場ください!
エコファームカフェ632(原宿駅より徒歩5分)
UC(ユニバーサルコミュニケーション)技術体験、デフアート展示、デフリンピック情報の発信 など
有楽町駅前に誕生した施設「SusHi Tech Square」エントランスに、世界陸上やデフリンピックのPRコーナーを設置しました!
世界陸上のユニフォームや実寸大の高跳びパネルなどの展示に加え、イベントも開催します。ぜひお越しください!
TOKYO FORWARD 2025