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2023年6月1日更新
目次
※6月号は、5月18日時点の情報に基づき作成しています。 |
今、社会では、「こども」や「子育て」について大きく取り上げられています。
その中でも、特によく耳にするのが「少子化」という言葉。実際のところ、少子化はどのくらい進んでいて、どのような要因があるのでしょうか?広報東京都・取材班が少子化の現状と都の施策について、調査してみました。
65歳以上:老年
15〜64歳:生産年齢
0〜14歳:年少
出典:国立社会保障・人口問題研究所ホームページ (https://www.ipss.go.jp/) 「人口ピラミッド画像」1965年、2020年、2065年(国立社会保障・人口問題研究所)(https://www.ipss.go.jp/site-ad/TopPageData/PopPyramid2017_J.html)を加工して作成
次の世代を担う子供たちは、まさに未来そのものです。2021年の全国の合計特殊出生率は1.30、東京では、1.08まで低下しています。2022年の全国の出生数は、速報値で初めて80万人を切りました。このまま少子化が続いていくと、国力そのものが先細っていくことが懸念されます。
少子化は都民全員に関わることなんだね
出典:厚生労働省 令和3年(2021)人口動態統計(確定数)の概況、厚生労働省 人口動態統計速報(令和4年(2022)12 月分)
※合計特殊出生率:「15歳から49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもの」で、1人の女性がその年齢別出生率で一生の間に生むとしたときの子供の数に相当する
結婚支援や子育て費用の支援の充実に加えて、労働環境をはじめとする子育ての周辺環境の改善等、望む人が結婚から妊娠、出産、子育てをしやすいような多面的な対策が必要です。
少子化にはいろんな理由があるんだね
都の支援をチェック!
結婚を知る、不安を解消する、出会いを支援する
結婚支援の詳細はこちら「TOKYOふたりSTORY」
不妊治療・妊娠支援、出産支援
妊娠支援の詳細はこちら「東京都妊活課」
生まれた子供が成長するまで子育て支援や教育・保育の充実
子育て支援の詳細はこちら「とうきょう子育てスイッチ」
働きやすい職場環境づくり支援、女性キャリア支援、育業促進
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※上記には、今後実施する予定の事業が含まれます。
出会い、妊娠、出産、子育て……それぞれの段階で、それぞれの喜びがあり、同時にまた、たくさんの苦労があります。
何らかの事情であきらめることなく、望む人誰もが、自分たちの幸せを追求していくことができる。
東京は、そんな場所でありたいと思います。
そのため、それぞれのライフステージに合わせた支援はもちろん、育児と仕事を両立できる環境をつくるための支援策も提供していきます。
たくさんの愛情と、切れ目のないサポートによって育った子供たちが、次の東京をつくってくれると信じて。
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結婚を希望しながらも一歩を踏み出せないでいる理由として、「結婚資金」や「結婚生活のための住居の確保」をあげる方が多くいます。都では、住居費などに不安をお持ちの結婚予定の方々を対象に、交通利便性の高い都営住宅・公社住宅の入居者募集を、令和5年4月から毎月、実施しています。申込等詳細はホームページをご覧ください。
0~18歳の子供に対して、ひと月当たり5,000円(1年間で6万円)を支給します。
学びなど、子供が育つのを途切れることなくサポートします。東京から全国の少子化の歯止めをかける新しい取り組みとして、所得に関わらず、子育て世帯を応援していきます。令和6年1月頃に一括で支給予定です。
理想の子供の数を持たない理由として、多くの方が「子育てや教育にお金がかかりすぎるから」と経済的理由をあげています。子供を2人以上持ちたいと願う方への都独自の支援として、所得や第1子の年齢に関わらず、0歳から2歳児の第2子の保育料を無償化し、子育て世帯の経済的負担を軽減します。令和5年10月から開始予定です。
私も子育てする立場になり、わが子を社会全体で育ててもらっていることを日々実感しています。保育園の先生などはもちろんですが、仕事で関係している方々や、地域の方、街中ですれ違う方々のやさしさやあたたかさに救われることもたくさんあります。「子育てをしやすい街」というと色々な視点や捉え方があるかと思いますが、私が子育てを通して気づいた、身近なところにある他者へのやさしさをイラストに込めてみました。
倉田けい @kurata_kei