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2025年7月1日更新

目次

 

動けば変わる、東京の未来 脱炭素に向けてHTT(へらす つくる ためる)

 

HTTとは?

脱炭素社会の実現に向けた東京都の取り組みで、「Hへらす・Tつくる・Tためる」の頭文字を取ってHTT(エイチ・ティー・ティー)と呼びます。

 

特集の見どころ

東京から春と秋がなくなる!?/脱炭素を目指す都の注目プロジェクト

 

今号の表紙

 

堀越 麗禾さんのプロフィール画像

堀越麗禾さん

2011年生まれ。東京都出身。
歌舞伎俳優の十三代目市川團十郎白猿の長女。
舞踊家四代目市川ぼたんとしての活動のほか、2023年4月からブルーミングエージェンシーに所属し、幅広く活躍。ハリウッド映画「ザ・クリエイター/創造者」主演少女の吹き替え、TVドラマ日曜劇場「ブラックペアン シーズン2」「キャスター」等に出演。

 

チョコレートプラネットのプロフィール画像

チョコレートプラネット
長田庄平さん 1980年生まれ。京都府出身。
松尾駿さん 1982年生まれ。神奈川県出身。

2006年1月にコンビ結成。2015年「NHK新人お笑い大賞」を受賞。2008年、2014年、2018年と3度「キングオブコント」決勝に進出。TT兄弟をはじめとするキャラクター、歌ネタ、オリジナルゲームなど新しいコンテンツを次々と生み出している。

 

お家から、じぶんから、脱炭素をはじめよう!

異常な猛暑や集中豪雨。地球温暖化の影響は、私たちの暮らす東京にも広がっています。
この気候危機に立ち向かうカギとなるのが「脱炭素化」。都では、脱炭素に向けたさまざまな取り組みを進めるとともに、企業や個人ができることとして「HTT」を呼びかけています。

 

HTTのロゴ

 

Q:脱炭素ってなに?
A:二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスの排出量を実質ゼロにすることを目指す取り組みです。

 

四季から二季に 東京から春と秋がなくなる世界が現実に!?

温暖化の影響で夏が長くなり、春や秋が短くなっていることで「四季」から「二季」へ変わりつつあるとも言われています。確かに夏が長いなと感じられる今日この頃。このまま地球温暖化が進むと、日本の美しい四季がなくなってしまうかもしれません。

 

2025年から2090年の予想図
今15歳の若者は、2050年でまだ40歳。2050年は決して遠くない未来

 

上記データやシミュレーション:環境省、国立環境研究所、東京都気候変動適応センターの資料を基に作成。2100年頃までの将来における予測を記載
参考:ゼロエミッション東京戦略 Beyond カーボンハーフ


1.5度に向けた挑戦 2050年CO2排出量実質ゼロを目指して

地球温暖化の主な原因は、私たちの生活に必要な電気やガスなどのエネルギーをつくったり、消費したりするときに発生する温室効果ガス。世界が目指す「1.5度目標」の達成には、2050年までにCO2排出量を実質ゼロにする必要があります。
都はゼロエミッションを実現するため、「2035年までに温室効果ガス排出量60パーセント以上削減」を新たな目標に掲げ、脱炭素化に向けたさまざまな取り組みを進めています。

Q:なぜ、1.5度?
A:気温上昇を1.5度に抑えることで、2.0度上昇の場合に比べて洪水や渇水が続いて発生する災害リスクが大幅に減少するとされています。

参考:国立環境研究所の発表資料

 

ゼロエミッションの目標
温室効果ガス排出量(2000年比)

 

参考:ゼロエミッション東京戦略 Beyond カーボンハーフ

脱炭素の実現には一人ひとりの行動が大切

都は、地球温暖化を防ぐとともに、必要なエネルギーを安定的に確保するため、HTTをキーワードに、電力を「Hへらす・Tつくる・Tためる」取り組みを呼びかけ、脱炭素に向けた行動を推進しています。地球の未来と、私たちの暮らしを守るために、まずは身近なことから始めてみませんか?

 

だから、みんなで「HTT」
へらす、つくる、ためるのイメージ画像

 

今、私たちにできる脱炭素化 HTTのTTに注目!

「HTT」は、脱炭素に向けた一人ひとりの行動のヒントです。今回はその中でも“つくる・ためる”=“TT”に注目。家庭で取り組めるアクションと都の支援制度などについてご紹介します。

 

つくるのT

太陽光発電で屋根からはじめる脱炭素 お家の電気は自分でつくる!

電気を「つくる」代表的な例が太陽光発電で、自分の家庭や身近な場所で再生可能エネルギーをつくることができます。都では太陽光パネルの設置等を支援する補助制度などを通して普及に努めています。

光熱費の削減!

新築戸建住宅に4キロワットの太陽光パネルを設置した場合、年間約92,400円の経済的メリット【注1】

光熱費削減のイメージ画像

CO2削減に貢献!

4キロワットの太陽光パネルで1年間発電した場合、スギ約200本分のCO2吸収量【注2】に相当

CO2削減のイメージ画像

停電時でも電気が使える!

停電時にテレビやスマホなどで情報収集・安否確認が可能

CO2削減のイメージ画像

 

自宅の屋根が太陽光発電に適しているか知りたい方は、東京ソーラー屋根台帳(外部サイトへリンク)をご利用ください。


【注1】:東京都区部、2人以上の世帯の場合を想定して試算(6年8月時点)したものであり、今後の状況等で変動する可能性があります
【注2】:林野庁公表資料から算出

 

ためるのT

つくった電気を賢く使う 災害時にも安心な蓄電池!

昼間に発電した電気をためておけば、夜や停電時にも使えて安心。蓄電池があれば、災害時の備えにもなり、電気の自給自足にさらに一歩近づきます。太陽光発電とセットで、スマートに脱炭素を進めてみませんか?

日中つくった電気を夜間に使う

光熱費の削減!

光熱費削減のイメージ画像

自然にやさしい電気を自給自足

再生可能エネルギーの使用量UP!

再生可能エネルギーのイメージ画像

電気自動車を蓄電池として活用する

非常時も安心!

電気自動車のイメージ画像

 

東京都では、太陽光発電や蓄電池などの普及を目的に補助金や助成金を各種ご用意しています。詳しくはクール・ネット東京のホームページ(外部サイトへリンク)をご覧ください。

参考:東京都「家庭の省エネハンドブック」

 

脱炭素を目指した都の取り組み ゼロエミッションで東京はもっと良くなる

 

注目プロジェクト1 日本生まれの新たな太陽電池
“発電する未来都市”の実現へ!「次世代型ソーラーセル」

太陽光発電の一層の拡大を目指し、都は軽くて曲がる「次世代型ソーラーセル」の導入を推進しています。これまで設置が難しかった場所にも導入することができるため、都は「2035年までに都内に太陽光発電設備を350万キロワット設置」の実現に向けて普及拡大に取り組んでいます。

Q:太陽光発電350万キロワットって、どのくらい?
A:一般家庭に換算すると、約100万世帯分の電力量に相当します。

ココがすごい! 次世代型ソーラーセル

  • フィルム型
    厚さわずか約1ミリ!
  1. 軽量で柔軟
    曲げに強く、軽量化が可能
  2. 低コスト化
    製造工程が少なく、将来的に大量生産による低コスト化に期待
  3. 原料の安定確保
    主原料のヨウ素は世界産出量の約3割が日本

 

フィルム型次世代型ソーラーセル
出典:積水化学工業(株)

 

フィルム型以外にも

  • ガラス型
    ビルなど建築物の窓ガラスや壁面への設置が期待され、耐久性が高い

 

ガラス型次世代型ソーラーセル
出典:パナソニックHD(株)

この他複数の太陽電池を重ねることで発電効率を高めたタンデム型も研究開発中

 

強度の低い屋根や建物の壁面など、設置場所は無限大。
街中でいつでも、どこでも発電できるように!

 

いつでもどこでも発電できる3つの例示イメージ

 

  • ビルの窓や壁面に設置して都市全体で発電!
  • スマホやタブレットに搭載して発電!
  • クルマの屋根に搭載して走行中も発電!

 

実装に向けた検証を始めています!

現在、東京国際クルーズターミナルの4階デッキで、次世代型ソーラーセルの耐風圧や塩害による劣化などを検証しています。発電した電力は「TOKYO」サインの点灯に使用し、一般の方に公開しています。
普及拡大に向けた取り組みはホームページをご覧ください。

 

円柱部分に設置された次世代型ソーラーセル
TOKYOサインボードの円柱部分に次世代型ソーラーセルを設置

 

注目プロジェクト2 江戸から受け継がれた「もったいないの精神」で飛行機を飛ばそう
空の脱炭素!持続可能な航空燃料「SAF」(サフ・Sustainable Aviation Fuel)

使い終わった天ぷら油などから作られる「SAF(持続可能な航空燃料)」は、従来の化石燃料に比べCO2を約80パーセント削減すると言われています。しかし現在、使用済み食用油の多くは捨てられているため、東京2025世界陸上に合わせて、使用済み食用油を回収するキャンペーンを行っています。

 

イベントのバナー

 

ご家庭で使い終わった油が飛行機の燃料に変わります。
廃食用油の回収にご協力をお願いします。

 

SAFのイメージ

 

回収できる油

  • 家庭から排出されるもの
  • 植物性のサラダ油や天ぷら油

油は十分冷ましてから、ふたのついた容器(ペットボトル等)に入れ、回収所へ。

回収所の案内など、キャンペーンの詳細はホームページをご覧ください。

 

ゼロエミッション東京戦略 Beyond カーボンハーフの画像

 

脱炭素に向けた都の取り組みについては、ゼロエミッション東京戦略 Beyond カーボンハーフのホームページをご覧ください。

 

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