新型コロナウイルス感染症の影響により、記事の内容等が変更になる場合があります。最新の内容等はホームページをご確認ください。
外出時は最新の情報を確認した上で、マスク着用等の基本的な感染予防策を徹底するなど、感染拡大防止に向けた行動にご協力をお願いします。
※5月号は4月15日時点の情報に基づき作成しています。 |
「未来の東京」戦略
東京都は、元年12月に策定した「『未来の東京』戦略ビジョン」について、新型コロナウイルス感染症の影響で生じた社会の変化や、浮き彫りとなった新たな課題を踏まえ、内容をバージョンアップし、「『未来の東京』戦略」として結実させました。
新型コロナウイルス感染症による人々の価値観や社会のあり様の変化を展望し、次の2つの考え方を戦略の軸に据えて政策を展開します。
- 「構造改革」を強力に推進 課題の根源まで踏み込んで改革を推進
- 「サステナブル・リカバリー【注1】」の実現 強靭(きょうじん)で持続可能な社会へ
【注1】持続可能な回復
- Point1
20の「ビジョン」の実現に向け、2030年に向けて取り組むべき20+1の「戦略」を提示

- Point2
「未来の東京」の創出をリードする主要な「推進プロジェクト」を提示
主要な推進プロジェクト
東京ベイeSGプロジェクト
臨海副都心や新たな埋め立て地などの東京ベイエリアが持つポテンシャルを生かし、デジタル時代においても「ここにしかない」魅力を求めて人々が集まる、「自然」と「便利」が融合した都市モデルを実現します。

「eSG」には本来の「ESG(環境、社会、ガバナンス・企業統治)」の概念に加え、以下の思いが込められています。
「持続可能性」と「経済・金融」を両立するため、最先端の「DX【注2】」を鍵に未来の都市像を描く
e:エコロジー(ecology)、経済(economy)、画期的な技術(epoch-making)
【注2】デジタルトランスフォーメーション、ICTの浸透が人々の生活のあらゆる面でより良い方向に変化させるという概念
偉大な先人たちの精神を受け継ぎ、50年・100年先の未来の東京を創る

S:渋沢栄一
養育院(現:東京都健康長寿センター)初代院長

G:後藤新平
第7代東京市長
実現に向けた戦略
- 100%クリーンエネルギー、ゼロエミッション(CO2を排出しない)を実現
- 最先端のデジタルテクノロジーを実装
- グリーンファイナンス(環境に良い効果を与える投資への資金提供)を活用したプロジェクトの展開
- サステナブル(持続可能)な都市・交通ネットワークを充実
ゼロエミッション東京・水素社会実現プロジェクト
2050年までに「ゼロエミッション東京」を実現するため、あらゆる手段で気候変動対策を加速し、環境先進都市として世界をリードします。
2030年に向けた政策目標
都内温室効果ガス排出量:50%削減(2000年比)
再エネ電力利用割合:50%程度
実現に向けて「2030・カーボンハーフスタイル」を提起「ゼロエミッション東京戦略」をバージョンアップし、行動を加速化
都内新車販売の乗用車(2030年まで)と二輪車(2035年まで)を非ガソリン化
- 車両の購入・開発支援
- 充電設備等のインフラ整備 など
水素社会実現プロジェクトを新たに創設
- 水素関連企業間の連携を推進
- まちづくりでの再生可能エネルギー由来水素の活用 など
「国際金融都市・東京」実現プロジェクト
世界・アジアの金融ハブとしての地位確立に向け、東京の強みを生かした戦略的な取り組みを展開していきます。
世界中から金融系企業や人材を集積
- 「FinCity.Tokyo(東京国際金融機構)」による金融プロモーション活動
- FinTech【注3】産業の育成 など
【注3】先端技術を用いた金融サービスが新たな産業を生み出し、資金の流れを変えていく動きのこと
グリーンファイナンスで世界をリード
- 東京にESGの知・技術・資金を集積する「Tokyo Green Finance Market(仮称)」を創設
- 「サステナブルエネルギーファンド(仮称)」を創設し、クリーンエネルギーの拠点の整備等を実施 など

TOKYO Data Highway プロジェクト
いつでも、誰でも、どこでも「つながる東京」を実現します。また、東京版Society5.0「スマート東京」の実現に向けて、先行実施エリアにおいて5Gと先端技術を活用した分野横断型サービスの都市への実装を進めます。
「スマート東京」先行実施エリア
(1) 都心部(大手町・丸の内・有楽町、竹芝、豊洲)
- 分野横断型のさまざまなサービスが連携可能な都市OSの構築を支援 など
(2) 西新宿エリア
- スマートポールを活用したデジタルサービスの実証
- スタートアップ交流・支援施設の整備 など
(3) 南大沢エリア(東京都立大学)
- ローカル5G【注4】を活用した研究
【注4】地域の企業や自治体などが整備する通信環境のこと
- 大学発ベンチャーの活性化 など
(4) ベイエリア
- 先端技術開発を担うスタートアップやeスポーツ関連企業等の進出を支援
- 自動運転技術を活用したビジネスモデル構築支援 など
(5) 島しょ地域
- 八丈島で小中学校での教育のデジタル化や5Gを活用した遠隔医療等のモデル事業を実施 など
「つながる東京」の早期実現
- 5G基地局を設置可能な都保有のアセット(資産)データを公開し、整備を促進
- 都保有アセット利用手続きのワンストップ化 など
ほかにも以下の主要プロジェクトがあります。
- チーム2.07プロジェクト
- 新たな「東京型教育モデル」推進プロジェクト
- 自分らしく暮らせる"Chōju"東京プロジェクト
- 「みんなの居場所」創出プロジェクト
- 新たな時代の働き方支援プロジェクト
- 生涯を通じたキャリア・アップデートプロジェクト
- 人中心の歩きやすいまちづくりプロジェクト
- 緑溢れる東京プロジェクト
- 無電柱化推進プロジェクト
- 魅力ある観光コンテンツ創出プロジェクト
- 世界一の美食都市実現プロジェクト