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2025年5月1日更新

目次

 

熱中症に負けないからだの夏支度

広報東京都5月号表紙

特集の見どころ

熱中症対策は暑くなる前に!今から始める暑熱順化(しょねつじゅんか)/暑熱順化チェックリスト付き

今号の表紙

ピングー

スイスの映像作家オットマー・グットマンによって誕生した「ピングー」。テレビシリーズは世界155以上の国と地域で放送され、ペンギンの男の子・ピングーと仲間たちが繰り広げるあたたかでユーモアある物語は、世界中の人々に愛されています。今年は、誕生から45周年を迎え、都内でもさまざまなイベントやキャンペーンが予定されています。

第1章 ピングー東京の「暑さ」に驚く。

ピングーはニュースで東京の暑さについて知り、興味津々。
夏本番まで待っていたら、どうやら大変なことになりそうです。
そこで暑さに負けないために、どんな備えができるか調べてみることにしました。

今年の夏も猛暑の予想 「暑さに負けない体づくり=暑熱順化」を始めよう!

気象庁の発表によると、今年の夏も気温が高い見通しです。暑くなると気になるのが熱中症。
実は夏だけでなく、汗をかくのに慣れていない5月から熱中症への注意が必要です。
そこで大切なのが、暑さに負けない体づくり「暑熱順化」。今のうちから意識して、熱中症を防ぎましょう。

体内から熱が逃げない!? 熱中症の仕組みと症状

熱中症は、高温多湿な環境で体温調節がうまく機能せず、体内に熱がこもることで発症します。水分や塩分の不足により下図のような症状が現れ、重症化すると意識障害を引き起こすことも。命に関わる場合もあるため、注意が必要です。

熱中症かな?!と思うサイン

意識の遠のき

意識が遠のきそうな女性

めまい 立ちくらみ

 ふらついている女性

体のだるさ 吐き気

吐き気がある男性

筋肉痛 手足のけいれん

手足がけいれんしてコップを倒している男性

高齢者は注意! 救急搬送、65歳以上が過半数

東京都における熱中症による救急搬送者数は、65歳以上が全体の半数以上を占めています。高齢者は暑さに対する感覚が弱くなるため、室内でも熱中症にかかりやすいといわれています。そのため、今のうちから暑さに備えることが大切です。

熱中症による年代別救急搬送者数

熱中症による年代別救急搬送者数の円グラフ

参考: 総務省 令和6年(5月~9月)の熱中症による救急搬送状況
※割合については、端数処理(小数第二位を四捨五入)しています。

暑さに慣らして汗をかく練習 「暑熱順化」を意識しよう!

体を暑さに慣らすこと、それが「暑熱順化」です。熱中症は体に熱がこもった状態ですが、暑熱順化が進むと汗をかきやすくなり、体内から効率よく熱を逃がせるようになります。本格的な夏の前に、暑さに慣れる準備を始めませんか?

暑熱順化による体の変化

暑熱順化できていない時

熱中症になりやすい状態

 

  • 皮膚の血液量が増えにくく、熱放散しにくい
  • 汗に含まれる塩分が多く、ナトリウムを失いやすい
  • 体温が上昇しやすい など
暑熱順化できている時

熱中症になりにくい状態

  • 皮膚の血液量が増えやすく、熱放散しやすい
  • 汗に含まれる塩分が少なく、ナトリウムを失いにくい
  • 体温が上昇しにくい など

参考:日本気象協会推進「熱中症ゼロへ」プロジェクト

第2章 ピングー「暑熱順化」の実践法を学ぶ。

今の時期から暑さに慣れておく大切さを知ったピングー。
でも、何から始めたらいいのでしょう?
調べてみると、暮らしの中で手軽に取り入れられるいくつもの工夫がありました。

無理せず継続がカギ 日常生活からできる「暑熱順化習慣」のススメ

東京では5月下旬ごろに「暑熱順化」が必要な時期を迎えます。
この時期を目安に少しずつ始めることがポイント。暑熱順化には、数日から2週間程度かかります。
また、一度慣れても継続することが重要です。早めに取り組み、暑さに負けない体をつくりましょう。

今から始めよう!「暑熱順化」の実践法

暑熱順化に効果的な運動などをご紹介!また、これら以外でも、少し遠くまで徒歩で買い物に行ったり、普段から階段で上り下りするなど、身近な方法で軽く汗をかくことができます。無理せず生活の中に取り入れてみてください。
内容や時間、頻度はあくまで目安となります。
個人の体質、その日の気温や環境に合わせ、水分・塩分を適宜補給して無理のない範囲で行ってください。

ウオーキング・ジョギング
  • 帰宅時に一駅分歩くなど
  • 頻度目安:週5回
  • ウオーキング運動目安 30分
  • ジョギング運動目安 15分

ピングーたちの画像

サイクリング
  • 買い物に行くなど
  • 頻度目安:週3回
  • 運動目安 30分

ピングーたちの画像

適度な運動
  • 筋トレやストレッチなど軽く汗をかく運動
  • 頻度目安:週5回~毎日
  • 運動目安 30分

ピングーたちの画像

入浴
  • シャワーだけでなく、湯船に入る
  • 頻度目安 2日に1回

ピングーの画像

やってみよう! 暑熱順化チェック

 

参考:日本気象協会推進「熱中症ゼロへ」プロジェクト

第3章 「熱中症」にならないために。

東京都では、「熱中症対策」に役立つさまざまな情報を発信しています。
夏を元気に乗り切るために、今できることをピングーと一緒に始めましょう!

押さえておきたい! 熱中症から身を守る3つのポイント

ポイント1 熱中症に注意が必要な時期を知る

暑熱順化ができていない状態で急に気温が上がる日は熱中症のリスクが高まります。こまめな室温調整や、水分・塩分補給を心がけましょう。外出時は帽子や日傘などを忘れずに。

こんな時は気をつけて

5月の暑い日

5月の暑い日のイメージ画像

梅雨の晴れ間

梅雨の晴れ間のイメージ画像

梅雨明け

梅雨明けのイメージ画像

お盆明け

お盆明けのイメージ画像

ポイント2 自宅でできる対策を積極的に!

自宅で手軽にできる熱中症対策で夏の暑さに備えましょう。

熱中症警戒アラート

熱中症予防情報サイトのほか、環境省のLINE公式アカウントを友だち追加、またはメール配信サービスに登録すると受け取れます。

夏前のエアコン清掃

エアコンフィルターを掃除して快適空間へ。2週間に1度のお手入れで冷房効率をアップ!夏前の試運転も効果的です。

グリーンカーテン

ツル性の植物などを窓の外に這わせることで日差しを遮り、室温の上昇を抑える効果があります。

ポイント3 要注意サインを見逃さないで!

クラクラしたら、熱中症の要注意サインかも。早めの対策で重症化を防ぎましょう。

涼しい場所に移動

日陰や冷房が効いた室内・車内に移動しましょう。

カラダを冷やす

冷たいタオルなどで首筋や両脇を冷やしましょう。

水分・塩分補給

水分と塩分を同時に補給できるスポーツドリンクなどを速やかに摂取しましょう。

救急車を呼ぶか、迷ったら

東京消防庁救急相談センター

電話で#7119に相談!
相談医療チームが24時間・365日対応します。

東京版救急受診ガイド

インターネットで病気やけがなどの緊急度、受診の必要性などを確認できます。

こんな症状は迷わず119番!

  • 意識がない
  • うまく動けない、まひがある
  • 言動がおかしい

救急車を必要な人が安心して利用できるよう、適時・適切な利用にご協力ください

 

最新の情報は東京都熱中症対策ポータルサイトをご覧ください。

 

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