トップページ > 都政情報 >とちょうダイアリー > これまでの都政レポート > 都政レポート/2025年 > 9月 > リオープンした「東京芸術劇場」で、舞台のオモテ・ウラを探検
ここから本文です。
2025年9月26日
生活文化局
「芸劇(げいげき)」の愛称で親しまれている「東京芸術劇場」が、約1年間の休館を経て9月6日(土曜日)にリオープン。今回の休館期間には、配管や舞台設備などを更新し、車いす対応席や手すりを増やすなどのバリアフリー工事を行いました。リオープン当日は、全館をあげてのオープンイベント「芸劇大公開!」が開催され、多くの人でにぎわいました。
この日は、ステージに上がったり、貴重な楽器を実際に演奏したりなど、特別な体験がたくさん。また、舞台や照明、音響の仕事を体験するコーナーや、舞台を支える技術スタッフの裏話など、普段は表舞台にほとんど現れないスタッフにもスポットが当たりました。
シアターウエスト
人気の劇場ツアーでは、リオープン特別編として、芸劇にある4つのホールすべてを巡ることができました。
地下には、小ホール「シアターイースト」と「シアターウエスト」が左右対称に並んでいます。シアターウエストは、プロセニアム・アーチという額縁があり、すぐ奥に緞帳があるのが特徴です。さらに客席側にも仮設のプロセニウムがある劇場です。
シアターイースト
シアターイーストは、ブラックボックス型と呼ばれる構造で、客席と舞台の一体感が感じられるのが特徴。演出に合わせて自由に舞台を創作することができます。天井には照明や背景幕を吊り下げるためのバトンや、スタッフが歩いて作業をするブリッジが格子状に張り巡らされています。
プレイハウス
2階にあるのがプレイハウス。2フロアに客席を備えた、赤い色が印象的なホールです。こちらは芸術監督の野田秀樹さん監修のもと、2012年に全面リニューアル。ミュージカルが上演できるようにオーケストラピットも備えています。
壁にレンガが敷き詰められているのは、舞台で発した声をクリアに届ける材質なのだからだそう。見た目にも美しく、温かみのある内装が印象的です。
コンサートホール
そして、芸劇のシンボルでもある長いエスカレーターをあがると、国内外のオーケストラをはじめ数々の名演奏が行われるコンサートホールがあります。こちらは、3フロア約2000席規模の最も大きなホールで、舞台正面には世界最大級のパイプオルガンが設置されています。実は今見えている裏側にも全くスタイルの違うパイプオルガンがあり、約3分で180度回転してセッティングできるのだとか。
©加藤甫
この日は、入退場自由のミニコンサートや、その場で参加できる体験イベントも盛りだくさん。
コンサートホールでは、リオープン後初の公演となる「サラダ音楽祭」の魅力を伝えるため、東京都交響楽団による弦楽四重奏が行われ、会場はうっとりとした空気に包まれました。
サラダ音楽祭は、東京芸術劇場で9月14日(日曜日)・15日(月曜日)に開催されました。今後も都内各地で開催予定です。
また、劇場ツアーも不定期で開催しています。公演直前の仕込みをしたホールを見学できることもあるので、参加すれば舞台をより楽しむことができそうです。
Copyright (C) 2000~ Tokyo Metropolitan Government. All Rights Reserved.