トップページ > 都政情報 >とちょうダイアリー > これまでの都政レポート > 都政レポート/2025年 > 6月 > その油、捨てるの待って! 家庭の油が空飛ぶ燃料に変身
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2025年6月17日
環境局
家庭で揚げ物などを作ったあとの油、現状は大部分が捨てられているのですが、実はその油が飛行機の燃料になることを知っていましたか? 廃食用油を有効活用する「SAF(持続可能な航空燃料)×東京2025世界陸上 家庭の油 回収キャンペーン」を、10月31日(金曜日)まで開催中です。
このキャンペーンは、「SAF(Sustainable Aviation Fuel)」と呼ばれる環境にやさしい航空燃料の原料として、家庭で使用した食用油を回収するものです。SAFとは、主にバイオマスや廃食用油などを原料として製造される航空燃料で、従来の航空燃料よりも温室効果ガスを大幅に削減できると期待されています。
今年9月に開催される「東京2025世界陸上」では、多くのアスリートが世界中から飛行機に乗って東京に集まります。これを契機に、飛行機の燃料であるSAFについてもっと知ってもらい、リサイクルの意識を高めるために、今回のキャンペーンが企画されました。
キャンペーン期間中は、東京都庁第一本庁舎2階にも回収所が設けられています。使用済みの油のほか、賞味期限が切れた未開封の食用油なども集まっていて、都庁に勤める職員が油を持ち込む姿も多く見られます。
油を持ってきた方の一人は、「これまでは料理に使った油を固めて捨てていたのですが、リサイクルできて嬉しいです。油は一度牛乳パックに入れて、パックの角を使ってペットボトルに移し替えるのが簡単です」とおっしゃっていました。
都庁舎の回収所に油を持ち込んだ方には、東京2025世界陸上大会マスコット「りくワン」の缶バッジがもらえます。さらに、アンケートに答えると、東京都公式アプリ(東京アプリ)の東京ポイント(100p)が付与されます。
回収所はほかにも区市町村の施設など約80カ所に設置されています。この取り組みにより、私たちが家庭で使った油がやがて飛行機を飛ばす力になり、CO2の削減にも貢献できます。ぜひこのキャンペーンをきっかけに、油を捨てるのではなく、資源として循環させることを習慣化してみませんか?
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