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2025年5月22日
スポーツ推進本部
5月13日(火曜日)、都民ホールにて、トークセッション「東京2025デフリンピックと共生社会の実現に向けて」が開催されました。
こちらは、11月に開催される東京2025デフリンピックを前に、都の職員向け研修として行われたもの。オンライン含め約340名が参加し、関心の高さがうかがえました。
登壇したのは、デフリンピックメダリスト(バレーボール)の長谷山優美選手、デフバレーボール女子日本代表の川北美雪監督、東京2025デフリンピック応援アンバサダーの川俣郁美さん。
川北さんは、バレーボールの選手としてオリンピックでも活躍し、2011年からデフバレーの監督に就任。
「必ず顔を向けてコミュニケーションをとるということや、きこえない・きこえづらい状況も人それぞれということを知りました。デフバレーの世界にいると、きこえる自分の方が少数派。少数派でいることの不安がわかりました」
長谷山さんは15歳から日本代表入り。現在はアスリート社員として活躍しています。
「初めての合宿で、学校以外のろう者と出会いました。選手のさまざまな背景を知ってコミュニケーションすることが必要です。試合ではサインやアイコンタクトで合図をするので、一緒に過ごす時間の大切さを実感しました」
川俣さんは、2013年からデフリンピックの大会スタッフとして参加しています。最も印象に残っているのは、2017年のトルコで開催されたサムスン大会だそう。
「空港から街の中までどこも歓迎ムードで、自分がきこえないことでなにも不便だと感じませんでした。デフリンピックは他国のろう者とも交流があり、自分の居場所がある、と感じました」
東京2025デフリンピックの意気込みを尋ねると、
「東京開催で、みなさんに身近に見てもらえるのが嬉しいです。昨年6月に世界選手権で優勝したので、このまま波に乗って、全勝で金メダルをとりたい」と、長谷山選手。
「私の願いはチームが勝つこと。選手がこどもたちや多くの人に感動や夢を与えて、社会を変える姿が見たい」と、川北監督。
「東京2025デフリンピック」は70~80の国と地域が参加し、世界中から選手やスタッフ約6000人がやってきます。スポーツを通じてきこえる人・きこえない人の新しい出会いが待っている中で、「デフリンピックを機に社会を変えていきたい」という言葉が何度も出てきたのが印象的でした。
お三方それぞれの熱い思いを受けて、受講した職員からは、「相手の立場を思い、想像力を働かせることが大事だと感じました」「きこえる人・きこえない人が共存できるよう、デフリンピックの運営に向けてがんばります」との声が聞かれました。
会場では職員が真剣にトークを拝聴
左から、川北美雪監督、長谷山優美選手
進行役を務めた川俣郁美さん
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