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都政レポート  2025年5月2日  環境局

熱中症は防げる自然災害 暑さ対策スタート講座を都内各地で開催

「観測史上最も暑い夏」を更新している日本の夏。2024年に熱中症で緊急搬送された人数は約10万人もいて、今年も猛暑が予想されています。そんな中、都は熱中症から命を守るため、「東京都暑熱順化等講習会(暑さ対策スタート講座)」を開催しています。その中の一つ、4月22日(火曜日)に世田谷区の保健医療福祉総合プラザで開催された回の様子をお知らせします。

前半は、一般財団法人日本気象協会の気象予報士・久保智子さんによる、熱中症予防と対処法のお話。
熱中症は、いつでもどこでも誰にでも起こるリスクがあります。実は、熱中症が発生する場所として住居が38%と最も多く、また、5月の暑い日や梅雨の晴れ間など、汗をかくことに慣れていない時期でも注意が必要です。

そんな熱中症対策のために、本格的に夏が来る前にぜひ実践したいのが、暑熱順化(しょねつじゅんか)。暑熱順化とは、体を暑さに慣れさせることで、汗をかきやすい体を作ること。
具体的には、じんわり汗が出るくらいで少し疲れるくらいの運動を継続して行います。個人差があるので決して無理をせず、普段シャワーしか浴びない人は2日に1回湯船につかる、日常であまり歩かない人は一駅分歩いてみるなど、日常の中でできることで大丈夫です。

そのほかにも、エアコンの試運転や、グリーンカーテンを作るなど、本格的な夏の前に準備できること、暑さ指数(WBGT)と熱中症リスクの関係についてなど、今から役立つ情報が盛りだくさんで、参加者の皆さんは熱心にメモを取っていました。


後半は、体操指導者「ごぼう先生」こと簗瀬寛(やなせひろし)さんによる、暑さに負けない体を作る体操レッスン。椅子に座ってその場でできるものばかりで、会場の皆さんと一緒に実際に体を動かしました。
・5秒間、なるべく速く腕を前後に振る
・5秒間、なるべく速く肩を上下に動かす
・5秒間、足の裏を地面と平行にしてなるべく速く足踏みする
・手のひらを合わせて膝の間に挟み、膝を引き締めて5秒間キープ
・手のひらを合わせて胸の前で押し合い、5秒間キープ
・肩と肘を後ろに胸を張り、5秒間キープ

楽しいトークと簡単な動きで、終始笑いに包まれたなごやかな雰囲気。暑熱順化には数日から2週間程度かかるといわれているので、無理なく楽しく続けることが大事だと実感しました。

 

「東京都暑熱順化等講習会(暑さ対策スタート講座)」は、5月17日(土曜日)まで、都内7会場で順次開催されていて、「東京都熱中症対策ポータル」のイベントタブより申し込みできます。
また、広報東京都5月号でも、暑熱順化について特集しています。

 

気象予報士・久保智子さん

気象予報士・久保智子さん

 

暑熱順化による体の変化

暑熱順化による体の変化

 

 

「ごぼう先生」こと簗瀬寛さん

「ごぼう先生」こと簗瀬寛さん

 

参加者のみなさんで体操を実践

参加者のみなさんで体操を実践

 

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