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2025年2月18日
生活文化スポーツ局
1月27日、ステーションコンファレンス東京(千代田区)で、TEAM BEYOND CONFERENCE 「東京2025 デフリンピック×企業支援デフスポーツの現状と未来を考える」が開催されました。デフスポーツ(耳がきこえない・きこえにくい人のスポーツ)や聴覚障害のある人を、さまざまな形で支援している3企業の事例が紹介されました。
清水建設株式会社では、同一職場・同一職種という理念のもとアスリート雇用はせず、選手も正社員として他の職場の社員と同じ職務を行います。入社2年目でグローバル事業本部総務部の中田美緒選手(デフバレーボール女子日本代表)が登壇し、仕事と競技を両立して働く「デュアルキャリア」について次のように話しました。「競技以外の経験は自分の成長にとって大切なこと。社会人としてのスキルを身に付けることができる。その反面、日によっては残業することも。時間管理の難しさがあり、もっと練習したいのに時間が足りないこともある。社会人としての責任、また日本代表としての責任が偏らないようにしたいと思う」。また同社コーポレート企画室DE&I推進部の田中幸恵氏は「選手はいつか競技を引退するときがくる。仕事との両立はその人の将来のキャリアにきっとプラスになる、と考えている」とコメントしました。
一方、株式会社ゼンリンデータコムのデュアルキャリア支援として、コーポレート本部人事部の長原茉奈美選手(デフバドミントン)は「時短勤務や在宅勤務ができ、遠征費用などは会社が負担してくれているため、競技に集中できる。感謝してもしきれないほど」と話しました。
またピクシーダストテクノロジーズ株式会社は、聴覚障害のある人と聴者とのコミュニケーションツール「VUEVO Display(ビューボ ディスプレイ)」、聞こえの違いによらず誰もが一緒に音楽を楽しむことができる「SOUND HUG(サウンド ハグ)」の事例を紹介しました。
登壇者として仕事と競技の両立などについて話す中田選手
会終了後、インタビューに応じる長原選手
視覚(光)と触覚(振動)を使い、聞こえの違いによらず誰でも一緒に音楽を楽しめる球体型デバイス「SOUND HUG」のデモンストレーション。手にしたボールは音の高低により色が変化する
「VUEVO」のデモンストレーション。複数の人が会議などで話をしていると、聴覚障害のある人は、いま誰が何を話したかがわかりにくい。リアルタイムで話している人がわかるように視覚化し、また内容の保存や要約することも可能なので仕事の効率アップにも期待
2024年に沖縄で開催されたデフバレーボール選手権大会での金メダルを手に、笑顔の中田選手
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