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2024年8月29日 生活文化スポーツ局
8月8日、株式会社三栄コーポレーション(台東区)で中高生を対象としたエシカル消費について考えるワークショップ「TOKYOエシカルファッションチャレンジ」(全8回)の第1回目が開かれました。エシカルとは倫理的、道徳的の意味があり、エシカル消費とは地域の活性化や雇用などを含む、人・社会・地域・環境に配慮した消費行動のこと。このワークショップはアパレル会社やプロのデザイナー協力のもと、中高生が環境負荷の少ない染色や端切れなどを活用したウェア制作の企画・デザインなどの現場を体験、またファッション業界のエシカルな取組を学習していくものです。ワークショップの最終回には、制作したウェアのPRやエシカル消費の魅力を発信する成果発表会も開催します。
講師はファッション業界出身でエシカルディレクターの坂口真生さんとデザイナーとして活躍している一法師拓門(いっぽうしたくと)さん。
坂口さんは洋服の大量消費・大量廃棄が原産国の人や環境に与えている深刻な問題について紹介。「エシカル消費をひとことで言うと『やさしい選択』。みなさんがどのように選択するか、で世界は変わる。エシカル消費でどう世界に関わっていけるかを考えたい」とその重要性を説明しました。
一法師さんはエシカル消費とファッションの関わりについて、プロスポーツチームと連携したアップサイクル(本来廃棄されるはずの製品に新たな価値を与えて再生すること)に触れ「試合のとき、スタジアムに貼られる布のバナーがデザイン変更で不要になったとき、その布を使いデザインしてバッグに生まれ変わらせた」と紹介しました。
参加した中学1年生の海老原理佳さんは「エシカルファッションという言葉を聞いたこともなかったが、今回参加して身近な話なんだと思った。外国で作られた服をよく買うが、これからは何から作られたか考えて買うようにしたい」、中学3年生の中川新さんは「学校の授業でエシカル消費を知り、またファッションにも興味があったので参加した。知らなかったことも聞けて、さらにエシカルファッションに興味がわいた」と話してくれました。
エシカル消費の説明をする坂口さん
中高生と話す一法師さん(左端)
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