視覚と聴覚の両方に障害のある「盲ろう者」は日本に1万4000人位いると推計されています。盲ろう者が自立した生活を送り、社会に参加しやすくなるには、さまざまな支援が必要です。東京都盲ろう者支援センターは2009年、台東区で開所。以降、盲ろう者が安心して日常生活が送れるよう総合的なサービスを提供してきました。このたびセンターが新宿区に移転し、6月13日、開所式が行われました。
式に出席した東京盲ろう者友の会の藤鹿一之理事長は「自分が全く見えず、聴こえなくなったのは1992年26歳のとき。誰にもどこにも相談できず家に引きこもるしかなかった。98年に盲ろう者友の会とつながって指点字を知り『盲ろう者でも生きていける』と目の前が明るくなったように思えた。センターのおかげで困っている人の支援や盲ろうの認知度も上がってきたが、当初より利用者が増え、事業規模が拡大していたことから、より広い場所が必要となった。今回移転することとなり、とても感激している」と話しました。
理事の月光弘子さんは「いままで学習会、手話サークル、指点字サークルなどを開いていたが、場所が狭く定員に制限があり、参加できない人もいた。移転して広くなったので今後は人数制限もなくなり、自由に参加できるようになるんだなと思う。たくさんの人に利用してほしい」と話しました。今年度6月からセンターでは盲ろう児の支援事業も始まり、孤立しがちな保護者が情報交換できる場などを提供します。
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