トップページ > 都政情報 >とちょうダイアリー > これまでの都政レポート > 都政レポート/2024年 > 6月 > 都の職員も刺激を受け デフ卓球・亀澤理穂選手講演会

ここから本文です。

都政レポート  2024年6月17日  生活文化スポーツ局

都の職員も刺激を受け デフ卓球・亀澤理穂選手講演会

5月29日、都議会議事堂にある都民ホール(新宿区)で、デフリンピックメダリスト亀澤理穂選手(卓球)を招いた都庁職員向け講演会が開かれました。この講演は東京2025デフリンピック開催に向け、都の職員がろう者の文化や手話言語などについて、より詳しく学ぶことを目的としています。この日は会場に190名、オンラインで150名が参加しました。亀澤選手は先天性の難聴を持っており、これまで4回のデフリンピックに卓球選手として出場し複数のメダルを獲得しています。
講演では、幼少時代の卓球をはじめた頃のこと、卓球強豪校に在籍していた大学時代、就職、そして一時期は卓球から離れ、また復帰した経緯、その後出産などを経て現在はデフアスリートとして住友電設株式会社に勤務しながら来年のデフリンピックを目指していることなどを手話で話しました。
また健聴者の行う卓球とデフ卓球(聴こえない選手による卓球)の違いを説明するため、自分の頭にカメラをつけて撮影した動画を見せてくれました。健聴者はボールの回転や打球の音で次の動作を準備しますが、デフの選手は「目」と「リズム」で判断します。そのため打球する際に首がブレるのだそう。
動画を見た卓球経験者の職員は「早いラリーの中、球を見てから打つことは至難の業」と驚いていました。また他にも、どんな応援方法がいいのか、との質問に亀澤選手は「がんばれ、と書かれたうちわやタオルなど目に見えるように応援してくれると選手はわかりやすい。また簡単な手話でいいので『がんばって』と言ってもらえると、とても嬉しい」と話していました。
会終了後、デフリンピックに関連した事業に携わっている4人の職員に感想を聞きました。生活文化スポーツ局の山川奈緒さんは「応援グッズの可視化の話を聞くことができて参考になった。来年の大会に活かせると思った」、公益財団法人東京都スポーツ文化事業団の山田凌司さんは「亀澤さんが最後に話していたように自己紹介だけでも手話で話せるようになりたいと思い勉強している。都民のみなさんにも手話を覚えていただき、大会の観客席で聴こえる人と聴こえない人が手話で会話するのを見ることができたら素晴らしいと思う」と話してくれました。今後もデフリンピックに向けて職員向け手話実技研修などを予定しています。


亀澤さんの画像

メダルを手に話す亀澤選手

 

動画の画像

講演内で流した練習風景の動画

 

会場の様子

会場はほぼ満席

 

ページの先頭へ戻る

東京都庁〒163-8001 東京都新宿区西新宿2-8-1交通案内 電話:03-5321-1111(代表)法人番号:8000020130001

Copyright (C) 2000~ Tokyo Metropolitan Government. All Rights Reserved.