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都政レポート  2024年5月23日  生活文化スポーツ局

「音のない世界と“つながる”」トークショー開催

5月9日、都立中央図書館(港区)で、東京2025デフリンピック開催555日前スペシャルトークショー「音のない世界と“つながる”」が開催されました。ゲストは9月公開の映画「ぼくが生きてる、ふたつの世界」原作者でろう者の両親を持つ作家の五十嵐大さん、デフバレーボール女子日本代表の中田美緒選手、陸上競技短距離元日本代表で東京2025デフリンピック応援アンバサダーの朝原宣治さんの3名です。
トークショーでは、ろう者と聴こえる人とのコミュニケーションについて、それぞれの体験などを元に話し合いました。
五十嵐さんは「ろう者の第一言語は手話だが、聴こえる人が手話を知らないとどうしても筆談に頼りがちになる。筆談は便利かもしれないが、ろう者にとって筆談は疲れるということを知ってほしい。その人と長く関係を持つためには少しでも、また簡単なものでも手話を覚えてほしい」と話しました。
中田選手は「ろう者として一番大きな壁を感じたのは大学の部活のとき。聴こえないことは見た目でわからない障害で、話すことができると声で話しかけられてしまう。そこで監督に相談し、ろう者を理解してもらうための資料を作って説明した。バレーに関わる手話をチームメイトに覚えてもらうなど、4年間かけて少しずつ理解してもらった」と体験を手話で語りました。
また「私が一番うれしいのは『ありがとう』など簡単な内容でもいいので手話で話してくれること。ただ、聴こえない人の中には中途失聴の難聴者など、手話のできない方もいるので、筆談や身振りなどその人に適した、同じ人間同士として歩み寄れる方法をとってほしい」と話しました。

イベント画像1

手話で体験を話す中田選手(一番右)。真ん中が五十嵐さん、その隣が朝原さん

イベント画像2

左から朝原さん、中田選手、五十嵐さん。555日前イベントなので、それぞれ手話で「5」を表した

 

展示の画像1

デフリンピックの歴史やろう文化に関する資料、デフ関連の作品などの特設企画展示

 

 

展示の画像2

5月30日(木曜日)まで同図書館で開催

 

展示の画像3

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