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2023年2月13日
建設局
都が整備を進めている東京都市計画道路幹線街路環状第2号線は、江東区有明を起点とし、中央区、港区などを経由して千代田区神田佐久間町(秋葉原)を終点とする全長約14キロメートルの骨格幹線道路です。
当初の都市計画(新橋~御徒町区間)が決定したのは昭和21年。その後、平成5年に有明~神田佐久間町区間に計画が変更され工事が進められてきました。12月18日、最後まで残されていた中央区築地五丁目から港区新橋四丁目までの地下トンネル本線(約1.4キロメートル区間)が開通し、環状第2号線の全線開通となりました。
この道路が整備されることで臨海部と都心部を結ぶ交通・物流ネットワークが強化され、経済活動の活性化などが期待されます。
また晴海から虎ノ門までの約3キロメートルは、信号を通らずに車で移動することができるようになります。所要時間も4分ほどと大幅な時間短縮が可能となりました。
並行する晴海通りの渋滞緩和や、災害時における避難ルートの多重化、築地地区や臨海部のまちづくりの一層の推進も期待されています。
築地から虎ノ門までの1.84キロメートルは「築地虎ノ門トンネル」と呼ばれています。このトンネルの周囲には公共施設・医療施設・学校などがあり、環境保全のため換気機能などを備えた換気所を設置。既設の「虎ノ門換気所」に加え、新たに「築地換気所」が設置されました。
築地換気所の地上部分
電気集塵機。トンネル内を走る車の排気ガスに含まれる煤煙の除去を行う。除去率は80%以上
排風機。トンネル内から取り込まれた空気を換気塔の上部へ大型の扇風機で送り出す
消音装置。排風機から発生する騒音やダクト内の通風による騒音を吸収・低減
渋滞緩和にも期待
開通式
担当部署の課長に開通に際し苦労した点を聞くと「築地虎ノ門トンネルは大都市のど真ん中の地下、かなり浅い部分に建設した。建設箇所には地下鉄や首都高速道路、下水管など数多くの地下埋設物があった。これらを防護したり移設しながら工事を進めなければならず大変苦労した」と話してくれました。
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