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2019年8月15日
オリンピック・パラリンピック準備局、環境局
8月7日から11日にかけて、海の森水上競技場で東京2020大会のテストイベントを兼ねる世界ボートジュニア選手権大会が行われ、11日、小池都知事の視察および東京都が実施する暑さ対策とアクセシビリティの検証の様子が報道陣に公開されました。
検証を行ったのは、江東区青海に特設したシャトルバス乗降場、海の森水上競技場のバス乗降場、海の森水上競技場内の各施設などです。
暑さ対策として大会来場者への冷却保冷剤やボート柄の手ぬぐいを配布し、シャトルバス乗車を待つ待機所に、遮光性、遮熱性の高い素材を用いたテントを設置し、テント内側へ極微細ミストを噴霧したり、日陰のない通路には散水の実験が行われていました。
アクセシビリティについては、パラリンピック出場経験のあるアスリートが協力。元車いすバスケットボール選手の根木慎志さんと、元陸上競技、自転車競技選手で、現在はブラインドサッカー等に取り組む葭原滋男さんが、バスの乗降のしやすさ、車内の利用について検証したり、会場内の観覧席までの動線や、トイレなどの施設の状況を確認しました。
根木さんは「バスのスロープが急。トイレのスロープは、扉の前に平坦な場所を作らないと扉を開けづらい。テントのミストは大変気持ちが良かったが、背の低い子供や車いすの人にも満足できるように低い位置からの噴霧も検討してみては」、葭原さんは「視覚障害者にとって初めての場所に行くのは本当に不安。スタッフからの声掛けは心強い。海外の大会では、ボランティアとのコミュニケーションがとても楽しかった。人と人とのコミュニケーションこそ、この大会を盛り上げることにつながるので、充実させていってほしい」と話しました。
視察を終えた知事は、報道陣のインタビューに応じ、「8月21日に、海の森水上競技場を会場に『東京2020パラリンピックの成功とバリアフリー推進に向けた懇談会(第2回)』を開催し、実際に大会会場に委員が訪れ、意見を交わす予定。テストイベントでの検証を活かすとともに経験を積み重ね、皆さんが安心して楽しめる良い大会にしたい」と述べました。
都は今後、検証結果をもとに、改善点について検討していくことにしています。
バスに乗り込む根木さん
客席までの動線などを確認する葭原さん
車いすでのバス乗降の感想を聞く小池都知事
テント内の極微細ミストの噴霧
大会は最終日。各競技の決勝が行われた
国内外からの観客がスタンドで観戦
日陰のない区間での散水の実験
散水の実験の様子
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