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都政レポート  2019年6月19日  建設局

放射第5号線及び三鷹3・2・2号線開通

6月8日、東京都が整備を進めている放射第5号線及び三鷹3・2・2号線のうち、杉並区下高井戸五丁目から三鷹市牟礼二丁目までの約3.6kmの区間について、4車線で交通開放されました。
開通記念式典で挨拶した小池都知事は、玉川上水の緑地環境の保全に配慮した道路であることに触れ、「最近は、グレーインフラからグリーンインフラへと言われるが、まさに今回の開通は、グリーンインフラのモデルケースとなり得る。働きやすく住みやすい、まちづくりのベースとなる道路ネットワーク整備は、新たな人や投資を呼び込む等の経済波及効果も期待できる。東京の稼ぐ力を更に高める基盤となる」と述べました。尾崎都議会議長は「人と物の流れを向上させ、地域内外の交流を更に活発にし、東京の魅力とその実力を高める開通となった。都市計画道路完成率は6割にとどまるので、都議会としても促進に努めたい」、田中杉並区長は「歩道がゆったりとして、車いすも、自転車も、歩行者も、一緒に無理なく通行できる道路整備はこれからの高齢化社会を考えると理想的」、河村三鷹市長は「外郭環状自動車道(外環道)のインターチェンジとジャンクションの工事が完成し開通すれば、多くの車がこの地域を通行することになるだろう。外環道の高速道路としての機能が最大限に発揮される」、国土交通省青木都市局長は「甲州街道の交通渋滞緩和と、生活道路に流入する通過交通の抑制など安全性の向上、地域環境の向上やアクセス強化など、多くのストック効果が期待できる」と、それぞれ祝辞を述べました。
このあと、テープカット、くす玉開き、及び通り初めを行いました。

テープカットの様子
テープカットの様子

挨拶する小池都知事
挨拶する小池都知事

放射5号線は、千代田区麹町一丁目を起点とし、杉並区久我山三丁目に至る総延長15.1キロメートルの都市計画道路で、戦後の昭和21年に、戦災地復興計画基本方針に基づき都市計画に決定し、国の史跡に指定されている玉川上水の保全など、地域の環境に配慮し、平成16年に幅員50メートルを60メートルとする都市計画の変更を行いました。
今回の事業区域には、首都高速道路や中央自動車道と近接した区間や、国の史跡に指定されている玉川上水に隣接した区間があるため、それらの施設への影響に最大限注意を払い、施工されました。式典の行われた放射第5号線の久我山区間は、幅員60メートルのうち、中央に25メートルの玉川上水及び緑道、左右それぞれに片側2車線7.5メートルの本線車道、10メートルの環境施設帯として築堤、副道、植樹帯、自転車歩行者道が配置され、車道と環境施設帯の間には、圧迫感がなく、眺望性に優れた透明タイプの遮音壁が設置されています。
また、三鷹3・2・2号線は、三鷹市牟礼一丁目を起点とし、同市大沢三丁目に至る総延長6.57キロメートルの都市計画道路であり、昭和37年に都市計画決定し、供用済みの区間と放射5号線をつなぐ区間が今回交通開放されました。広幅員の歩道にヒラドツツジやクスノキなどの街路樹を植えるなど、沿道環境への配慮がされています。
詳細については放射第5号線及び三鷹3・2・2号線開通  令和元年6月8日(土曜日)15時00分交通開放(報道発表資料 2019年04月23日 建設局)をごらんください。

 

本線を歩く式典列席者たち
本線を歩く式典列席者たち

玉川上水緑道には散策を楽しむ人も
玉川上水緑道には散策を楽しむ人も

 

 

副道と本線の間には透明タイプの遮音壁を設置
副道と本線の間には透明タイプの遮音壁を設置

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