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2019年6月3日
産業労働局
5月28日、中央区の日本橋三井ホールで、「東京手仕事」プロジェクトの商品発表と東京都知事賞ほか各賞の表彰が行われました。
東京の伝統工芸品は、進取の精神に富む江戸職人の匠の技と心意気によって、磨かれ、洗練され、そして庶民に愛されて連綿と受け継がれてきました。「東京手仕事」プロジェクトとは、東京の職人とデザイナーとの連携によって、現代のライフスタイルに合った伝統工芸品の新商品開発支援などにより、匠の繊細な「手仕事」の魅力を国内外に発信していく取組です。
今回は東京手仕事をテーマとして、市場的視点、技術的視点、デザイン的視点から評価が行われ、評価の高かった11商品を初披露するとともに、都知事賞、中小企業振興公社理事長賞、優秀賞の受賞作品が発表されました。本事業総活アドバイザーである小澤弘淑徳大学客員教授は、「多数の応募者の中から開発チームを厳選し、職人とデザイナーが意見を戦わせ、試行錯誤しながら商品開発に臨んだ。伝統工芸の職人の手わざが十分に発揮された商品が開発されたと実感している。この東京手仕事プロジェクトが、日本の伝統工芸産業の基盤強化につながることを願っている」と講評しました。
その後、都知事賞として「打宝音(東京三味線)」、中小企業振興公社理事長賞として「Rondes(江戸硝子)」、優勝賞として「しずくの香り(江戸木彫刻)」の受賞が発表されました。
都知事賞「打宝音(東京三味線)」
中小企業振興公社理事長賞「Rondes(江戸硝子)」
優秀賞「しずくの香り(江戸木彫刻)」
都知事賞を受賞した打宝音は、三味線の形状を生かした打楽器であり、タブレット用のスピーカーにもなります。質の高い音響効果でタブレットの音楽を楽しむだけでなく、叩いて奏でてセッションもでき、大人から子供まで誰もが楽しめる作品です。製作者の河野公昭さんは、「このようなビッグタイトルをいただいて頭の中が真っ白になっている。三味線・琴の業界は現在厳しい状況で、何か打開しなくてはと模索しているところ、このタイトル受賞は業界にとっても励みになる。今後も精進して良い商品を作り続けたい」と述べました。
小池都知事は、「本プロジェクトでは、東京の『Old meets New』を実践している素晴らしい商品が開発されている。これを機に東京の手仕事を国内外に広めていってほしい。三味線や琴は、今は限られた人しか触れなくなってしまっているが、江戸から受け継ぐ日本の大切な文化。そうした文化を継承していくため、デザインや使い方を工夫し、商品として流通することで新たなデータを収集し、それを製作者に還元して更なる進化を遂げるという良い循環が生まれることを期待している」と祝辞を述べました。
製作者の河野公昭さん(右)とデザイナーの八嶋正実さん
祝辞を述べる小池知事
本事業についての詳細は「東京手仕事」プロジェクト公式ホームページ(外部サイトへリンク)をご覧ください。
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