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都政レポート  2019年4月24日  下水道局

下水道局現場視察会を実施

4月11日に、隅田川幹線及び千住関屋ポンプ所建設工事が、報道陣に公開されました。
下水道局では、道路や宅地に降った雨を速やかに排除して、浸水から街を守ることで都市機能を確保し、安全に安心して暮らせる東京を実現するため、浸水対策を推進しています。
下水道局は平成22年度から浸水の危険性が高い地区等を重点化し、時間50ミリの降雨に対応する下水道施設の建設を進めています。今回の工事現場である足立区の千住地区は過去に浸水被害が繰り返し発生していることから、新たに下水道幹線とポンプ所を整備し、集めた雨水を隅田川に放流しようというものです。
見学会では、直径の異なる2つの幹線の地中結合部の様子や、世界初の取組として高く評価され注目を集めているポンプ所工事が公開され、施設完成前の貴重な現場の様子や、優れた工法について、詳細な説明がありました。

 

 

 

地中結合現場

地中結合現場

新たに整備された下水道幹線の内部は、二次覆工一体型で仕上がっている

新たに整備された下水道幹線の内部は、
二次覆工一体型で仕上がっている


工事は住宅が密集している地域で行われることから、地域住民の生活や交通への影響が最小限となるよう進められています。
隅田川幹線工事では、地下でトンネルを掘り進めるシールド工事が、深さ約40メートルの大深度で行われました。
また、直径の異なる下水道管を結合するにあたっては、掘削する地盤を保持するために人工的に地盤を凍らせる「凍結工法」を採用しており、2つのトンネルの地中結合が既に完了しています。
千住関屋ポンプ所建設工事では、ニューマチックケーソン工法[注]が採用されています。
それぞれフランス語でニューマチックは「空気の」、ケーソンは「函」を意味し、日本では「潜函工法」とも呼ばれています。
この工事では、大型のケーソン2函を離隔2メートルという近接した状態で深さ50メートルまで同時に沈めていくという世界初の試みが行われました。
現在、離隔2メートルの間を掘削しているところであり、今後は2函を連結させ、一つのポンプ所として築造することになります。

[注]ニューマチックケーソン工法とは
あらかじめ地上で下部に作業室を設けた鉄筋コンクリート製の函(ケーソン)を築造するとともに、作業室に地下水圧に見合う圧縮空気を送り込むことにより地下水を排除し、 常にドライな環境で掘削・沈下を行って所定の位置に構築物を設置する工法です。

下水道局の浸水対策の各種取組につきましては、「浸水ゼロ・安全・快適!下水道」で詳しく紹介しています。 

離隔2メートルのケーソン間を掘削中

離隔2メートルのケーソン間を掘削中

 隅田川幹線及び千住関屋ポンプ所建設工事


 

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