フォトイン東京 2007(平成19年)
1月

都が「復興まちづくりの支援に関する協定」を締結
都は1月11日、震災後に被災住民への法律相談や助言を行う「復興まちづくりの支援に関する協定」を東京の弁護士会や土地家屋調査士会など14団体と締結した。これは1995年の阪神・淡路大震災で土地、建物の複雑な権利調整に時間を費やし復興が遅れたという教訓から、都と専門家が平常時から連携して震災後に備えようというもの。この日、14団体の代表が集まり、都との間で全国初の協定書が交換された。
写真・協定書を交換する右、石原知事と左、吉岡東京弁護士会会長
写真・協定書を交換する右、石原知事と左、吉岡東京弁護士会会長

差し押さえネットオークションを知事が視察
石原知事は1月19日、都庁主税局内に設置された大型スクリーンでインターネット公売の模様を視察した。都税滞納者から差し押さえた財産の価格が、時間とともに競り上がって行く状況に知事も満足した様子。15回目になる今回は、「北大路魯山人作の皿」や「屋形船」など65点が公売にかけられ、内47点が落札された(見積価格の約1.7倍、約1,982万円)。

「東京ユビキタス計画・銀座」の実験始まる
銀ブラしながら携帯端末機やカメラ付き携帯電話で、ここだけ、今だけのショッピングや観光の情報が得られる「東京ユビキタス計画・銀座」の一般公開実験が1月21日から始まった。これに先立つ20日、オープニングセレモニーが行われ石原知事らが出席した。ユビキタスとは「いつでもどこでも情報通信技術が利用できる」ことで、実用化に向けた実験は3月10日まで行われる。

新春恒例の青梅だるま市開催
青梅駅前の旧青梅街道沿い約600メートルにわたって露店が並ぶ、毎年恒例の青梅だるま市が1月12日開かれた。1日だけ、午後1時30分からわずか6時間だけのため縁起物のだるまを売る声にも思わず熱がこもる。この日の人出は約1万3,000人、毎年同じ店で買う人も多く、「また来たよ!」と和気あいあいの値段交渉が続いていた。
2月

3万人のランナー都心を走る!東京マラソン2007!
日本初の都心を走る大規模マラソン「東京マラソン2007」が2月18日、3万870人(10キロメートルレースを含む)が参加して行われた。9時5分、都庁舎前を次々にスタート、臨海副都心の東京ビッグサイト(10キロメートルは日比谷公園)をめざし、トップアスリートや市民ランナーが、皇居前、銀座、浅草と42.195キロメートルを駆け抜けた。朝から冷たい雨が降る中、沿道では約138万人の観客が応援し、2万9,852人の完走したランナーたちは口々に東京の真ん中を走れた感動を熱く語った。都心の交通規制は、約600カ所を通行止めにし、通行規制も最長6時間半にも及んだが、大きな混乱はなかった。
写真・号砲一発、スタートする車いすランナーと次の合図を待つ3万人の市民ランナー
写真・号砲一発、スタートする車いすランナーと次の合図を待つ3万人の市民ランナー

3万人のランナー都心を走る!東京マラソン2007!
東京マラソン2007で都心を走るランナー。

3万人のランナー都心を走る!東京マラソン2007!
写真・2時間9分45秒で男子優勝したケニア出身のダニエル・ジェンガ選手。

3万人のランナー都心を走る!東京マラソン2007!
写真・完走してポーズを決める仮装ランナー。
3月

新漁場の開発をめざし「興洋」が完成
都は、貴重な海洋資源に恵まれた小笠原海域から沖ノ鳥島海域を調査する漁業調査指導船「興洋」を建造、3月8日江東区有明の客船ターミナルでそのしゅん工式が行われた。「興洋」は全長33メートル、87トン、最大速力14ノットで最新のソナーや観測機器を装備して調査能力に優れている。今後は小笠原の父島を母港とし、同島周辺とそこから約910キロメートル離れた沖ノ鳥島の漁場開発に威力を発揮する。

オペラの名場面を砂で表現
3月12日、上野公園の東京文化会館前に高さ3メートル、幅5.5メートルの巨大な砂の彫刻が出現した。これは、同館などで15日から始まる音楽フェスティバル「東京のオペラの森2007」(4月4日まで)で上演されるオペラ「タンホイザー」の一場面をモチーフに、砂像彫刻家の茶圓勝彦(ちゃえんかつひこ)さんが都の依頼で制作したもの。使われた砂は約60トン。圧倒的な存在感のある作品に、公園を訪れた人も足を止めてカメラに納めていた。

春を配る「八丈島フリージアまつり」キャラバン隊
今年も3月21日から始まる「八丈島フリージアまつり」(4月8日まで)を前に、16日、春の暖かさをいっぱいにつめたキャラバン隊が都庁を訪問。八丈町長を隊長に、ミス八丈島やフリージア娘などで構成されたキャラバン隊は、都民広場で南の島の愛らしいフリージアの花を無料で配り、受け取った人たちに春の訪れを伝えていた。

青梅・吉野梅郷「梅の公園」
青梅市「梅の公園」は、3月初旬、梅の見ごろを迎えた。ここは都内随一の梅の里「吉野梅郷」。東西4キロメートルの広い地域に老木、若木2万5千本の梅の香りがあたり一面にただよう。今年は暖冬の影響で、例年より2週間ほど早く咲き始めた。白、ピンク、赤など彩り美しい花が、山の斜面をまるでベールのように覆うさまは壮観だ。
4月

子育て支援「認定こども園」オープン
教育と保育の両方の機能を提供し、子育ての支援を行う施設「認定こども園」が都内では初めて3カ所で4月1日にオープンした。その1つ「新宿区立四谷こども園」は、四谷小学校の施設の一部を利用して開園、0歳から5歳までの子どもたち147人を現在預かっている。また園の方針として、敷地内の小学生達との交流を通し豊かな体験と地域に開かれたこども園にすることを目指している。

池をめぐり、藤を楽しむ
江東区の亀戸天神では4月21日から5月6日まで恒例の「藤まつり」が開かれ約30万人の人達が太鼓橋を渡り、池をめぐりながら白や紫の藤の花を楽しんだ。亀戸天神の藤はそのみごとな房の長さと美しさから「亀戸の五尺藤」と言われ、広重の錦絵にも描かれ江戸庶民に親しまれてきた。訪れた4月26日は快晴に恵まれ、境内に植えられた15棚100株の藤からは甘い香りが漂い、見物人を魅了した。

知事3期目、各局職員を激励
石原知事は3期目のスタートとなる4月23日に庁内の全局をまわり職員を前に挨拶をした。知事は「都の公務員は地方公務員ではなくまさに『首都公務員』、東京は国家の中心部であり自信を持って仕事をしてほしい」と職員を激励した。
写真・建設局で職員を前に挨拶する知事
写真・建設局で職員を前に挨拶する知事

岡本太郎「明日の神話」を特別公開
岡本太郎氏の巨大壁画「明日の神話」が江東区の東京都現代美術館で特別公開されることになり、そのオープニングレセプションが4月27日に行われた。これは「太陽の塔」と対をなす作品といわれ、原爆が炸裂した瞬間を表現したもの。岡本太郎の最高傑作にして最大の絵画とされ縦5.5メートル、横30メートルの大作。テープカットにさきだち知事は、「原爆という人間がつくった一つの狂気を彼なりに捉えた作品がここに飾られることになり、本当にうれしい」と挨拶した。この特別公開は、来年4月13日まで行われる。
写真・来賓とともにテープカットをする石原知事(中央)
写真・来賓とともにテープカットをする石原知事(中央)
5月

都電荒川線にレトロ車両デビュー!
都電荒川線に新型レトロ車両(1両)が導入され、5月27日から運行を開始した。この車両は、昭和初期の東京市電をイメージしたデザインの“新しく懐かしい”車両。また、バリアフリー、環境対策、安全性にも配慮した。交通局では、この車両の導入と合わせて、三ノ輪橋停留場を昭和30年代のイメージで整備するなど、都電のイメージアップに併せてと沿線地域の活性化も目指している。

東京オリンピック招致大使を任命
2016年夏季オリンピックの招致活動の本格化に向けて、東京オリンピック招致委員会は、5月24日、星野仙一氏、有森裕子氏、山下泰裕氏を東京オリンピック招致大使に任命した。今後、3名の招致大使は、スポーツの素晴らしさや東京でのオリンピック開催の夢を語る「語り部」として、様々な場で招致活動の顔として活躍することになっている。
写真・招致大使に「東京の命を預けます。よろしくお願いします。」と任務を託す石原知事。

西田ひかるさんが1日主税局長 19年度納税キャンペーン
主税局は、5月15日、都内100数十か所での街頭キャンペーンと池袋でのイベントを開催した。今年は、納期内納税の促進に加え、税源移譲に伴い個人住民税が変わることのPR活動を展開。池袋のイベント会場には、タレントの西田ひかるさんが、1日主税局長として登場し、主税教室で税源移譲について共に学ぶなどPRに努めた。

5000株のバラ、色と香りにつつまれて
調布市の神代植物公園のバラ園が見頃を迎え、訪れた日、それまで降っていた雨が止み太陽が顔を出すと、一層色鮮やかになった花からは、一斉に芳しい香りが立ち昇り、入園者を魅了した。都内最大のバラ園である当園は、274品種、5100株の規模を誇る。今咲いている1番花が終わると、2番花が咲き始め、6月いっぱいまで花を楽しめる。
6月

世界体操選手権を東京で!
6月26日、都庁で「2011年世界体操競技選手権大会」の調印式が行われた。石原知事は、開催都市代表として、国際体操連盟のグランディ会長、日本体操協会の二木(ふたぎ)会長と共に協定書に署名した。知事は、2011年東京が開催都市に選ばれた喜びを「首都東京の受容能力を示す良い機会、一所懸命協力していきたい」と挨拶し、2016年のオリンピックのPRも忘れなかった。
写真・調印を終えて知事を中心に記念写真に納まる関係者の皆さん
写真・調印を終えて知事を中心に記念写真に納まる関係者の皆さん

スペースシャトル乗務員が知事表敬
世田谷区出身で、来年4月打ち上げ予定のスペースシャトル乗員、星出彰彦氏(38)が、6月8日、都庁に石原知事を表敬訪問した。訓練服姿で現れた星出氏は、知事とのしばし歓談、子供のころ「宇宙戦艦ヤマト」を見て、宇宙に憧れたことや、宇宙に対する期待や抱負などを熱く語った。
写真・国際宇宙ステーション「きぼう」の模型を知事に説明する星出氏
写真・国際宇宙ステーション「きぼう」の模型を知事に説明する星出氏

猪瀬直樹氏、民間から副知事就任
6月28日、石原知事から、民間出身者として約60年ぶりとなる猪瀬氏への副知事辞令交付が行われた。知事は「心強い助っ人が来てくれて、ほっとしている」と期待を語れば、猪瀬副知事も「東京に元気が出れば日本に元気がでる。住民としての立場を考えながら、副知事の仕事をさせていただく」と抱負を述べ、がっちり握手をした。

初夏の谷戸に咲き競う「花しょうぶ」
青梅市吹上の「吹上しょうぶ公園」のハナショウブが、見ごろを迎えた。貴重な谷戸を生かした2.1ヘクタールの同園には、江戸系や肥後系など216品種、約10万本のハナショウブが、毎年5月下旬から6月下旬にかけ咲き誇る。訪れた6月19日は、ちょうど「吹上花しょうぶまつり」が開催されていて、多くの人でにぎわっていた。
7月

ごみと残土で埋立てた人工島を「海の森」に
ごみや残土で埋め立てた中央防波堤内側に、「海の森公園」を整備する計画が、7月17日スタートした。この森は、海から都心に向かう風の道をつくり出す起点となる。
植樹式では、石原知事、建築家の安藤忠雄氏、アルピニストの野口健氏、宇宙飛行士の毛利衛氏のほか、小学生達がクスノ木やウバメガシの苗木約300本を植えた。
広さ約88ヘクタール(日比谷公園の約5.5倍)の広大な予定地に48万本の木を植え、30年後に公園完成の予定。
写真・レインコート姿でスコップを握る石原知事。向かって右は毛利氏、左は野口氏
写真・レインコート姿でスコップを握る石原知事。向かって右は毛利氏、左は野口氏

東京オリンピック「招致ロゴ」発表!
7月10日、東京国際フォーラムで、2016年の東京オリンピック「招致ロゴ」が発表された。発表会には、石原知事のほか、河野事務総長、竹田副会長、アテネオリンピック銅メダリストの浜口京子さんなどが参加した。デザインコンセプトは、「MUSUBI(結び)」。日本の伝統の心とオリンピックの精神を結び、時代を担う子どもたちに引き継ぐことを願い、水引のモチーフにオリンピックの5色を重ねて表現している。今後、このロゴで、オリンピック招致活動をさらに盛り上げていく。

全国知事会議開催
地方分権改革を主なテーマとする全国知事会議が、7月12、13日の両日、熊本市で開催された。44都道府県の知事が集まり、第2期地方分権改革への提言をまとめた。「ふるさと納税」については、賛否両論あり、提言は見送られた。
また、会議の中では、2016年の夏季オリンピック開催を目指す、東京都の招致活動を応援していくことも決議された。

民生委員創設90周年記念「全国民生委員児童委員大会」開催
7月5日、日本武道館で、全国民生委員児童委員大会が開催された。本年は、大正6(1917)年に岡山県で民生委員制度のきっかけと言われる「済世顧問制度」が発足してから90周年にあたる。「広げよう 地域に根ざした 思いやり」をテーマにしたこの大会には、天皇皇后両陛下も御臨席され、長年に渡って社会福祉を支えてきた全国の委員6,000名にとっては記念の日となった。
写真・主催者の一人として挨拶する石原知事
写真・主催者の一人として挨拶する石原知事
8月

カキで水質浄化
水中のプランクトンを食べ、カキ1個が1日に海水をろ過する量は約400リットルと言われる。港湾局は東京港の水質改善をめざし、カキをはじめとする水生動植物を利用して水質浄化実験に取り組む。その初めての試みとして8月28日お台場海浜公園で筏を浮かべ、縄につけたカキをすだれ状に吊るす実験が行われた。この日は遊びに来ていた親子10組に手伝ってもらい竹の筏にカキのすだれを取り付けた。今後3年間で4万個を吊るす予定。

ジュニアバドミントンチーム知事を訪問
神妙な面持ちで、並ぶのは、「2007年ジュニアスポーツアジア交流大会」選手団(約90人)の若者たち。スポーツ都市を目指す東京都が、アジア周辺の若者のスポーツ技術の向上と相互理解を目的に開催したバドミントン大会に参加した選手たちだ。8月29日に都庁を訪れ、大会の成功を報告し、知事と歓談した。
知事は、「東京は面白い街です。また是非いらして東京を好きになって下さい。これからもこの友情を続けて行きましょう」と言葉をかけた。

スペシャルオリンピックの聖火到着式
10月に開幕する「2007年スペシャルオリンピック夏季世界大会・上海」の聖火がアテネで採火され、8月22日、韓国経由で都庁都民広場に到着した。当日は、石原知事、王毅駐日中国大使や山下泰裕オリンピック招致大使らが出席して、盛大に聖火到着式が行われた。聖火は、トーチから聖火台に点火され、バルセロナオリンピック金メダリストの岩崎恭子さんらのリレーでシドニーに向けて出発した。

万葉の花「女郎花」咲く
「女郎花」の音は、「おみなえし」。万葉集にも詠まれ、古くから人々に親しまれてきた「秋の七草」。今年の夏は記録的な暑さが続き、外に出るのも億劫だった。しかし、いつのまにか秋はもうそこまで来ていて身近なところにも秋の気配を感じる。向島百花園では、9月いっぱい鮮やかな黄色い花を楽しめるとのこと。あなたも秋の風にふかれながら万葉の世界を巡ってみませんか。
向島百花園 住所・墨田区東向島3-18-3 電話 03-3611-8705
向島百花園 住所・墨田区東向島3-18-3 電話 03-3611-8705
9月

平成19年度合同総合防災訓練
平成19年度合同総合防災訓練
火花を散らし、ドアを切断している迫真の映像は、9月1日に行われた総合防災訓練。今年度は、東京都と昭島市・福生市・羽村市・武蔵村山市・瑞穂町の4市1町による合同の防災訓練で、「連携」がテーマ。エレベータ閉じ込めや、帰宅困難となる「昼間都民」の搬送など、都市型災害を重点に、在日米軍、台北市、医療関係者や地元自治会等、多くの参加で行われた。
火花を散らし、ドアを切断している迫真の映像は、9月1日に行われた総合防災訓練。今年度は、東京都と昭島市・福生市・羽村市・武蔵村山市・瑞穂町の4市1町による合同の防災訓練で、「連携」がテーマ。エレベータ閉じ込めや、帰宅困難となる「昼間都民」の搬送など、都市型災害を重点に、在日米軍、台北市、医療関係者や地元自治会等、多くの参加で行われた。

地球温暖化について訴える
石原知事、フィジーから中継で参加
石原知事、フィジーから中継で参加
「地球温暖化について考えるシンポジウム」が9月13日、渋谷区広尾のJICA地球広場で開催された。基調講演は、首都大学東京の西澤学長。南太平洋の島国ツバルとフィジーを視察中の石原知事はテレビ会議でシンポジウムに参加した。石原知事は、地球温暖化によるツバルの海面上昇や海岸侵食を報告し、二酸化炭素排出削減の重要性を訴えた。また、ツバルへの支援を日本政府に要求していく考えを示した。

知事の百歳訪問
今年の石原知事の百歳訪問は、11月に百歳を迎える港区在住の松原泰道さん。9月6日、石原知事は村山大島紬のはんてんを贈り、長寿を祝った。松原さんは臨済宗の僧侶で、仏教関係の著書も多く、「無理・無精・無駄の三つをせず、自分でできることは自分でするようにしている」と語った。今年度中に都内で百歳を迎える人は1590名、もっと、もっと長生きしてください!

都民情報ルームで中学生が職場体験
都民情報ルームに見慣れない初々しい面々は、葛飾区青葉中学校の2人。都内の公立中学校の2年生を対象に実施している「中学生の職場体験」実践中の1コマ。2人は都庁都民情報ルームで書籍の販売や資料の整理などを体験した。「力仕事から細かい仕事まで思っていたより大変、心身ともに疲れました」との感想でした。
10月

アスリートアンバサダー
10月2日、都庁で、東京オリンピック招致委員会が、アスリートアンバサダー(スポーツ選手大使)の就任発表式を行った。2016年の東京オリンピック招致に向け、現役選手の中から水泳の北島康介選手をはじめ8名が選ばれた。式典に出席した北島選手は、「2016年はオリンピックに出ていないと思いますが、(東京で五輪開催を実現させ)子供たちに夢を与えたい」と挨拶した。今後、アスリートアンバサダーは、オリンピック招致の顔として、さまざまな招致活動に参加して行く予定。
写真・五輪PR用に自らの顔が描かれたバスの前で石原知事と握手する北島選手
写真・五輪PR用に自らの顔が描かれたバスの前で石原知事と握手する北島選手

平成19年度東京都名誉都民顕彰式及び功労者表彰式
10月1日、都庁で、平成19年度東京都名誉都民顕彰式及び功労者表彰式が開催された。名誉都民の称号は、文化、学術、芸術などの功績をたたえ、都民の敬愛の対象とされる方々に贈られる。今年は、折り紙作家の加瀬三郎氏、千葉大学名誉教授で心理学者の多湖輝氏、ミュンヘン五輪男子バレーボール優勝監督の松平康隆氏の3氏に石原知事から名誉都民の称号記が贈呈された。また、地域の発展などに尽くした方々を表彰する東京都功労者として、265人に知事から表彰状が贈呈された。
写真・石原知事(左)へ受賞に対し謝辞を述べる松平康隆氏
写真・石原知事(左)へ受賞に対し謝辞を述べる松平康隆氏

中国ベテラン卓球代表団の表敬訪問
10月26日、都庁の石原知事のもとに、中国のベテラン卓球団が表敬訪問した。元世界チャンピオン11人を含む一行は、国交正常化35周年を記念して訪問。団長の徐(じょ)寅生(しんせい)さんは「中日文化スポーツ交流年の記念すべき年に、訪日することができてうれしい」と述べた。和やかな雰囲気での記念撮影では、知事も団長も右手にラケット、左手にボールのお揃いのポーズに納まった。

緑の東京募金開始記念シンポジウム開催
10月22日、都庁で、「緑の東京募金開始記念シンポジウム」が開催された。冒頭挨拶で石原知事は「10年後の東京」の実現に向けて、緑化の必要性、目標を話した。基調講演では、建築家の安藤忠雄さんが「10年後の東京」実現に向けて、緑化の取組事例を紹介した。パネルディスカッションには、安藤さんのほか、宇宙飛行士の毛利衛さん、アルピニストの野口健さんが参加し、さまざまな興味深い話に聞き入った。最後に安藤忠雄さんから、「皆さん一緒にやっていきましょう。」の力強い呼びかけに、会場からは大きな拍手が沸き起こった。
11月

オートバイレースで島興し
噴火から7年、至る所にその爪あとが残る三宅島で「チャレンジ三宅島'07 モーターサイクルフェスティバル」が開催された。石原知事の発案で、疲弊した島に観光客を呼び、島を再生しようと、11月16日から3日間行われたオートバイの大イベント。当日はストックカーやオートバイを使った様々なレースが行われ、観光客や島民も島で開催された初のビッグイべントを満喫した。
写真・スタートの旗を振る石原知事(右端)
写真・スタートの旗を振る石原知事(右端)

都民の水がめ小河内ダムはや50年
11月13日、小河内ダムの竣工50周年記念式典が現地の奥多摩町で行われた。小河内ダムは、19年の歳月をかけ昭和32年に完成、今日まで都民の水がめとして重要な役割を担ってきた。式典は、菅原副知事をはじめ、来賓の方々が多数参列して行われ、50周年を記念した碑の除幕式も行われた。また、記念碑の中央には地元の小学生80人による未来に向けたメッセージ入りのタイムカプセルが埋められた。
写真・記念碑の除幕式を行う参加者達
写真・記念碑の除幕式を行う参加者達

第36回東京都農業祭開かれる
11月2日、3日、第36回東京都農業祭が、明治神宮宝物殿前広場にて開催された。広場は都内産農林水産物の品評会、即売なども行われ、多くの人々で賑わった。石原知事は、東京オリンピック招致の「花の招致ロゴ」の前で、農業従事者に話かけ、品評会場で、周囲に質問を投げかけるなど、関係者の労をねぎらった。

「オリンピックを日本に,2016年!」招致決起集会
11月19日、グランドプリンスホテル赤坂で「2016年東京オリンピック開催基本計画発表会」引き続いて「招致決起集会」が開催された。招致機運を盛り上げるため、スポーツ界、政財界や行政関係者など約1,600名が集った。「世界一コンパクトな五輪」を掲げ、「人を育て、緑を守り、都市を躍動させるオリンピック」を開催理念とした。また、各地で東京オリンピック招致を呼びかける「ふるさと特使」の紹介なども行われ、東京だけでなく、日本全体でのますますの盛り上げを誓い合った。
12月

橋ゲタにアート
若手芸術家が、都所有の施設に作品を描く「ストリートペインティング」。12月19日、その完成披露会が代々木公園に通じる歩道橋の橋脚前で行われた。今回のテーマは3人の若手芸術家が担当した「結び」。コンクリートの巨大な橋脚全面に描かれた3枚の絵を前に、説明やパフォーマンスを行い、自らの作品をアピールした。
写真・作品の前で音楽を聞きながらキャンバスの絵を描く作者の一人、ユキンコアキラさん
写真・作品の前で音楽を聞きながらキャンバスの絵を描く作者の一人、ユキンコアキラさん

池の水面に紅葉映えて
三鷹市にある「井の頭公園」は、12月初旬、紅葉の見ごろを迎えた。池を囲む約630本の真っ赤な紅葉。共演するかのように、まわりのミズキやケヤキも黄金色に色づき、まるで錦の彩り。ボートを漕ぐ人や散策路をめぐる人達の目を楽しませていた。

ツバル首相が知事表敬訪問
地球温暖化による海水面上昇で、水没の危機に直面している南太平洋の島国「ツバル」。そのアピサイ・イエレミア首相が12月6日、石原知事を表敬訪問した。首相は大分県で開かれた「第1回 アジア・太平洋水サミット」に出席のため訪日された。知事がツバルを視察した9月、公務不在のため面会できなかったことから、念願の知事との面会をこの機会に東京で叶えた。

夜の幻想「青きロマン」
日比谷公園に高さ42メートルに達する日本一のクリスマスツリーが登場した。「TOKYO FANTASIA 2007」の「光のアート」の一つ。56,100個もの発光ダイオードを使い、「緑の成長」をテーマに芽吹きから開花までを表現した。クリスマス直前の12月21日から1月1日早朝まで灯りをともし、しばし都心の夜を青きロマンの世界に包んだ。