フォトイン東京 2006(平成18年)
1月
新春恒例出初式
 1月6日、東京ビックサイトで新春恒例の東京消防出初式が開催された。式には、消防庁職員や災害支援ボランティアなど約2600人、消防車両約140台が参加した。一斉放水やはしご隊演技、ハイパーレスキュー隊の救出訓練など日頃の訓練成果が披露された。

ヘブンアーティスト IN 渋谷
 1月9日、渋谷109の周辺の道路を歩行者天国にして、ヘブンアーティストの実演が行われた。ヘブンアーティストは、審査により都が認定した現代版大道芸人。この日は、外国からのアーティストも参加。成人の日とも重なり、見物客の中には若い人が目立った。

払沢の滝が全面氷結
檜原村本宿の払沢(ほっさわ)の滝が10年ぶりに全面氷結した。暖冬が続き凍結率が50%に満たない年もあったが、今年は寒波で、氷点下7.5度に下がった1月8日朝に全面氷結した。滝は4段で落差60メートル。自然が作り出した氷の芸術に、訪れた観光客は歓声をあげ、記念写真を撮っていた。

1月11日撮影 問合せ先:檜原村役場 電話042?598?1011

「伊豆大島椿まつり」キャンペーン隊が知事表敬訪問
1月13日、「ミス大島」ら観光キャンペーン隊が、「椿まつり」をPRするため知事を表敬訪問し、椿の花束を贈った。藤井大島町長が「観光客数が低迷しているので伊豆大島の良さをアピールしたい」と挨拶。知事は「島に天文台を作るとか、オートバイレースを開催してみては」と応じた。

「第51回伊豆大島椿まつり」は、1月28日から3月27日まで
 2月
三宅島帰島1周年で新酒を披露
 2月3日、港区内のホテルで「三宅島帰島1周年感謝の集い」が行われ、関係者約250人が集まった。平野三宅村長の挨拶の後、島のサツマイモを原料にした新焼酎が特産品として披露された。その名も「喜島三宅(きとうみやけ)」。帰島の喜びを表現したもので、村長が考案し、ラベルの文字は石原知事が筆をとった。この焼酎は3月下旬から三宅島で発売される予定。

写真・「喜島三宅」の除幕後、酒瓶を手に取る知事(左は平野村長)

福は内!鬼は外!
 2月3日、浅草寺境内において節分会の豆まきが行われた。節分とは、1年の春夏秋冬の季節を分ける言葉で、炒った豆を打ち、邪気を払うこの習慣が庶民に流行したのは江戸時代以後のこと。浅草寺では元禄の頃から節分会を行っている。

応援します あなたの元気!
 2月14日、「東京都健康づくり応援団設立記念大会」が都庁において開催された。当日は、名誉応援団長の日野原重明氏(聖路加国際病院理事長)のビデオメッセージに続いて、トークショーや「フィットネスダンス」「歩き方」「健康体操」「足もみ」などの体験と「そば打ち」の実演が行われた。
※「東京都健康づくり応援団」は、運動や食事など都民の健康づくりに役立つ分野の団体の集まりで、平成17年11月に発足した。

オリンピック招致議連が発足
 2月22日、2016年の夏季五輪を目指し、超党派の議員でつくる「東京都議会オリンピック招致議員連盟」が発足した。参加した議員は、全都議126人のうち自民党・公明党の全員と民主党の一部の合計77人。この日は、第一回定例会での五輪招致決議案の提出と、都と共同でキャンペーンを展開していくことを決めた。
 3月
天皇皇后両陛下、三宅島ご訪問
 天皇皇后両陛下は3月7日、火山災害による全島避難解除から1年が経過した三宅島をご訪問され、帰島した住民を励まされた。到着された午前、阿古小学校前では出迎えた多くの島民に両陛下は声をおかけになった。午後は村役場で職員をねぎらわれた後、阿古漁港、高齢者施設で島民と話を交わされ、同日夕に島を去られた。

写真・阿古小学校前で島民に声をおかけになる両陛下
「秋葉原クロスフィールド」全面開業
 3月9日、JR秋葉原駅前に「秋葉原UDX」が完成し、IT拠点「秋葉原クロスフィールド」が全面開業した。地上22階、地下3階建てのUDXビルは、店舗、オフィスのほか「東京アニメセンター」などが入り、昨年オープンしたダイビルとともに秋葉原に新たな風を吹き込む。開業式典に招かれた石原知事は、「秋葉原のような街は世界でここだけ。もっと大きな日本の国力の発信基地にしたい」と期待を込めてあいさつした。

「ゆりかもめ」が豊洲まで延伸
 東京の臨海部を走る新交通システム「ゆりかもめ」の有明?豊洲間2.7キロメートルの延伸工事が完了し、新橋と豊洲が約30分で結ばれた。3月25日、豊洲駅近くの会場で開かれた記念式典には石原知事も出席、「有力な交通手段が確保され、臨海副都心は画期的な進展を遂げると思う」とあいさつした。

写真・ゆりかもめの先頭車両に試乗する石原知事

都心に敷かれた黄色いじゅうたん
 彼岸も過ぎ、暖かい春の日ざしが降り注ぐようになった3月27日の浜離宮恩賜庭園(中央区)。3,000平方メートルの畑には約30万本の菜の花が高層ビル群を背景に咲き誇り、まるで黄色いじゅうたんを敷いたようだ。「ワ?アッ きれい!」と感歎の声も上がり園内はまさに春らんまん。今年は開花が遅く、4月中頃まで楽しめるとのことだ。
 4月
「花粉の少ない森づくり運動」開始式
 4月19日、都庁大会議場で「花粉の少ない森づくり運動」の開始式が行われた。養老孟司氏、C.W.ニコル氏など22名が運動の発起人となり、花粉の少ないスギに植え替える募金運動や、多摩産材の積極的な活用、ボランティア活動の参加促進などを展開する。石原知事は、主催者として「何とかしないと国家的な損失になる。国民病の一種となったスギ花粉対策を多角的、重層的に推進したい」とあいさつで訴えた。

写真・運動開始宣言をする気象予報士の村山貢司代表発起人

「クマたちの丘」完成
 恩賜上野動物園に新しいクマ舎「クマたちの丘」が完成し、4月28日から公開された。マレーグマ、ツキノワグマ、ヒグマなど熱帯から寒帯にかけて広く分布するクマたちのそれぞれの生息地を再現した屋外展示場。冬期に「冬眠」するクマの姿を観察できるブースも設けられた。また、クマだけではなくタヌキやキツネなどの動物と一緒に展示する「複合展示」も特徴で、オープン初日からたくさんの子どもたちが楽しんだ。

東京都がオリンピック招致に正式立候補
 2016年のオリンピック競技大会招致を目指す東京都は、4月28日、日本オリンピック委員会(JOC)に立候補意思証明書を提出した。都はすでに交通網も充実しており、新たな施設も都有地を活用することにより整備する。「金のかからないコンパクトな大会が可能」などをアピールする都は、既に立候補している福岡市との間で8月に国内候補都市を決する。

写真・立候補意思表明書を林JOC副会長 (右)に提出する横山副知事

銭湯の煙突に「こいのぼり」が泳ぐ
 JR高円寺駅北側の住宅街、高さ23メートルの銭湯の煙突にかけられた大小28匹のこいのぼりと3本の吹流しが、青空に気持ちよさそうに泳いでいる。JR中央線の車窓や高円寺駅のホームからも見えるこいのぼりは、「銭湯を地域のコミュニケーションの拠点にしたい」との願いを込めて、「並乃湯」二代目の大小島博さんが、6年前から始めた。今年も4月から5月末まで元気に泳ぐ。
 5月
自動車公売オークション
 都税滞納で差し押さえられた自動車の公売オークションが、5月9日に都庁で行われた。都民広場にロールスロイスなど6台の車を並べて下見会が開かれた後、オークションが行われ、6台全車で見積価格の約2.1倍、1,077万円で落札された。東京都は、これまでもインターネットオークションを活用した公売を全国に先駆け実施してきたが、自動車の対面式オークションは今回が初めて。

「FC東京むさし」知事に優勝報告
 ワールドカップドイツ大会を記念して、ベルリン市で開かれたユースサッカー大会で、東京代表の「FC東京U?15むさし」が、決勝でパリチームを破って優勝した。ベルリンとその姉妹友好都市の8都市の1992年生まれの選手で争われた大会を勝ち抜いた選手たちは、5月19日都庁を訪れ、石原知事に優勝を報告。石原知事は「W杯が始まるけど、いい兆しだよ」と終始、笑顔で選手らと懇談した。

環状8号線全線開通
 環状8号線の未開通区間の工事が完了し、5月28日正午から通行が開始された。完成まで50年を要した工事で、北区岩淵町から大田区羽田空港間44.2キロメートルの全線がつながった。開通の前日、板橋区内の特設会場で開かれた記念式典には、雨天にもかかわらず多くの住民が参加し、テープカットの後に、石原知事らを乗せた車が開通区間をパレードした。

「ワイルドフラワー」満開
 臨海部副都心の都立シンボルプロムナード公園は、春と秋にワイルドフラワーで華やかに彩られる。5月中旬から月末にかけ、ポピー、ヤグルマギクなど約2,000万本が咲き競う。月末の土曜、日曜には、「臨海副都心ワイルドフラワー祭り」も開催され、自由に花を摘んで持ち帰るイベントなどが行われた。
 6月
オリンピック競技大会開催の概要計画書を提出
 石原知事は6月30日、岸記念体育会館(渋谷区)を訪れ、日本オリンピック委員会(JOC)竹田会長に第31回オリンピック競技大会(2016年)開催概要計画書を提出した。 提出後、知事は、「IOCが要求している非常にコンパクトな施設。東京こそがかなう、色々な可能性が披れきできる会場だ」と、述べた。JOCは、実地調査などを行い、8月30日に国内立候補地を決定する。
スーパー・エコ・カーに試乗
 6月29日、石原知事は、慶應義塾大学の研究室が開発したスーパー・エコ・カー『Eliica(エリーカ)』の助手席に乗り込み、排気ガスゼロの電気自動車の乗り心地を体験した。 『Eliica(エリーカ)』は、ガソリン自動車を凌ぐ性能を有し、リチウムイオン電池を活用したCO2を排出しない地球にやさしい自動車。 試乗を終えた知事は、「乗り心地いいね」、「人間の将来を考えると、環境というとこから捉えれば画期的なものだと思う。」と感想を述べた。

ランドマーク・オブ・ニューヨーク写真展開催
 東京都の姉妹都市であるニューヨーク市の歴史的重要建造物の写真展が、6月9日から7月12日まで都庁第一本庁舎南展望台で開催された。ニューヨーク市の歴史的重要建造物(ランドマーク)保護法の施行40周年を記念し、公共施設やオフィス、教会など同市に現存するランドマーク81点の写真と、コンピューター画像、映像作品が展示された。

小学校で田植え体験
 元気な子どもたちの声が6メートル四方程の田んぼに響き渡る。ここは中野区立武蔵台小学校、6月13日梅雨空の下、田植えが始まった。この学校では、7年前から農業体験学習のひとつとして稲の栽培を行っている。参加した5年生76人は、以前から親交のある農家の指導のもと、泥んこになりながら約1時間かけて苗を植え終えた。
 7月
2016年東京オリンピック都民集会
 7月20日、日比谷公会堂で2016年東京オリンピック招致に向けて、東京都主催の都民集会が開催された。石原知事は、「日本の実力をスポーツを通じて世界に示す絶好の機会だと思う。失われた自信を取り戻そう」と2000人の参加者に訴えた。オリンピック選手によるトークショーも催され、体操の塚原直也さん、シンクロナイズドスイミングの武田美保さんとパラリンピックの土田和歌子さんが、それぞれの出場時の体験を語り、会場を大いに盛り上げた。

官庁会計を分かり易くするために
 都は今年4月から、従来の官庁会計に複式簿記の考え方を取り入れ、資産状況を分かりやすくした新しい公会計システムを全国で初めて導入した。これを広めようと7月27日、都庁で「新公会計制度説明会」が開催された。全国から集まった自治体関係者500人を前に石原知事は「どうか皆さんこのシステムをマスターして市民のために頑張って下さい」とあいさつをした。

旧朝香宮邸の小客室を初公開
 昭和8(1933)年に完成した旧朝香宮邸は、当時、欧米で一世を風靡(ふうび)した装飾スタイル「アール・デコ」を現代に伝える貴重な建築物で、東京都庭園美術館として利用されている。これまで非公開だった小客室の改修完了を機に、10月1日まで建物公開展を開催中。小客室の壁は、フランスの装飾家アンリ・ラパンによる淡いグリーンとわずかな銀のハイライトの油彩壁画で、森や滝が描かれている。

すもも祭りに人の波
7月20日、府中の大国魂(おおくにたま)神社ですもも祭が開かれた。夏の風物詩として近隣の人々に親しまれているこの祭は、奥羽地方で起こった前九年の役(1051年?1062年)の戦勝御礼のため源頼義、義家親子が李(すもも)を供えたのが始まり。夏のこの日、参道にはすもも市が立ち、境内では農作物の害虫駆除に由来する厄(やく)除けのカラス団扇も売られた。
 8月
東京都が2016年オリンピック国内立候補地に決定
 8月30日、都内ホテルで日本オリンピック委員会(JOC)の2016年オリンピック国内立候補地を決める選考委員会が開催され、東京都が国内立候補地に選ばれた。55名の選定委員による投票の結果は、東京都33票、福岡市22票。石原知事は、「選挙でハラハラしたのは久しぶりだよ。今後、JOCなどの団体とも協力し、努力していくつもりでおります」と感想を述べた。今後は、2009年10月IOCの開催都市選定に向けたレースに挑む。

夏休みエイズ啓発イベントで若者大いに語る
 8月26日、池袋西口公園で「夏休みHIV/AIDS啓発イベント」が開催された。17年、都に報告されたHIV感染者・エイズ患者数は417件と過去最多で、30代以下の世代が7割を占めている。この日は、若者向けの都提供テレビ番組「TOKYO マヨカラ!」とのコラボレーションでメンバーが会場に登場、ハリガネロックの進行でトークを繰り広げた。番組主題歌の生演奏や美術学生の野外展示などとともにイベントは盛り上がった。

早実ナイン、石原知事に優勝報告
 今年の夏、甲子園の壮絶なドラマで多くの国民を魅了した、西東京代表の早稲田実業高校。その監督、コーチ、選手が8月24日、都庁を訪れ、石原知事に第88回全国高等学校野球選手権大会初優勝の報告をした。石原知事は「皆さん本当におめでとう。都民を代表してお祝いと感謝を申し上げます」とあいさつ、記念品のバットにサインを頼まれると「一打入魂」と書き、選手たちに話しかけ、握手するなど、報告会は和やかに終始した。

石原知事が都市対抗で始球式
 石原知事が8月25日、東京ドームで開幕した第77回都市対抗野球大会で始球式のマウンドに立った。知事の登板は7年ぶり2回目。観客の盛大な拍手と歓声に迎えられ登場した知事は、大きく振りかぶり投球。惜しくも球はベース手前でワンバンドし、「フォークが落ちすぎた」と残念がったが、観客に手を振りにこやかにマウンドを降りた。
 9月
五輪色でライトアップ
 東京都が2016年夏季オリンピックの国内立候補都市に選出されたことを記念し、8月30日から9月13日までの夜間、都庁第1庁舎の壁面が4色の光でライトアップされた。日没から4時間程度、赤、青、黄、緑のフィルムをはった投光器と点さない投光器の黒で五輪をイメージ。使用する電力は、下水道局森ヶ崎水再生センターの汚泥消化ガス発電を利用し、電気代は1回で約3000円。

合同総合防災訓練
 9月1日、東京都・足立区合同による総合防災訓練が実施された。今年は、首都直下型地震の対応に重点を置き、八都県市のメイン会場として、様々な訓練が行われ、外国からの支援隊としてソウル市消防局のレスキュー隊員も参加した。また、「帰宅困難者」に見立てた都職員約30人を、在日米軍のフリゲート艦「ゲイリー」で晴海埠頭から横須賀港まで輸送する訓練(写真)も盛り込まれた。

知事が100歳を迎える女性のお宅を訪問
 石原知事は9月13日、「敬老の日」を前に来年1月に100歳を迎える品川区在住の田鎖(たくさり)蔵子さん宅を訪れ、祝状と記念品の村山大島つむぎのはんてんを贈った。知事が長生きの秘訣(ひけつ)を尋ねると、田鎖さんは「朝の乾布摩擦と毎朝30分の散歩」と答え、また大きな声を出すのも健康の秘訣と、月に一度練習に通っている趣味の詩吟を披露した。

萩のトンネルを抜け、秋を楽しむ
 墨田区の向島百花園で9月17日から10月1日まで「萩まつり」が開催された。この園の名物、全長30メートルの「萩のトンネル」では、立ち止まって見る人、写真を撮る人と赤紫やピンク色の可憐な花の楽しみ方は人様々。期間中、秋の草花が咲く園内では、茶会や琴の演奏なども行われ、訪れた人はそれぞれの秋を満喫した。お問い合わせは、向島百花園 電話03-3611-8705。
 10月
東京都名誉都民の顕彰式・功労者表彰式
 10月2日、都庁で平成18年度東京都名誉都民顕彰式及び東京都功労者表彰式が開催された。名誉都民の称号は、文化、学術、芸術などの功績をたたえ、都民の敬愛の対象とされる方々に贈られるもので、今年度は日本文学研究者でコロンビア大学名誉教授のドナルド・キーンさん、陶芸家の辻清明さんと押し絵羽子板職人の西山鴻月さんに贈呈された。また、地域の発展などに尽くした方々を表彰する東京都功労者表彰では、250人15団体に表彰状が贈呈された。

写真・石原知事から表彰状を贈られるドナルド・キーンさん

皇太子さま東京港を視察
 10月4日、皇太子さまが中央区明石町の防災船着き場から水上バスに乗船し、東京港や隅田川沿いのウォーターフロントを視察された。皇太子さまは学生時代から水上交通の研究をライフワークにされており、1時間余りをかけて、お台場や大井コンテナふ頭、天王洲アイルなどを視察された。

ガーデニングショー2006開催
 「気持ち晴れやかに ここにしかない花もある」をテーマに、日比谷公園で10月20日から29日まで、「日比谷公園ガーデニングショー2006」が開催された。ガーデンコンテストをはじめ、庭園や公園に関するセミナーやコンサートなど盛り沢山のイベントに加え、今年は、新企画の「ガーデンコンテスト作品ガイドツアー」も行われ、訪れた人を楽しませていた。

神田古本まつり
 10月27日から11月1日まで、本の街、神田神保町で恒例の「第47回神田古本まつり」が開かれた。今年は、古書店街の“あれこれ情報”満載のイラストマップが作られたり、靖国通り沿いの歩道に100個以上の書棚を並べた「青空掘り出し市」が新たに開催されるなど一段と趣向をこらしたまつりとなり、大勢の人でにぎわった。
 11月
中央環状品川線が着工
 平成25年度中(2013年)の開通を目指す、首都高速中央環状品川線(約9.4キロメートル)の起工式が11月1日、品川区八潮で行われた。出席した石原知事は「中央環状線の完成は2016年の五輪実現の必要条件の一つ。他国の首都圏に負けない形で整備をしていきたい」とあいさつした。品川線が完成し、中央環状線(全長約47キロメートル)がつながると、首都高都心環状線などの交通がスムーズになり、排出ガスの減少が期待できる。

写真・くわ入れを行う石原知事(中央)

テロに備え大規模訓練
 都心での大規模な連続テロを想定した図上・実動同時訓練が11月10日、都庁と東京芸術劇場(豊島区)の2会場で行われた。この訓練は同時テロが起きたという想定で、今年3月に策定した国民保護計画等に基づいて初めて実施したもの。東京都のほか警視庁、消防庁、陸上自衛隊など27機関約480人が参加する大掛かりなものとなった。

写真・サリンで倒れたとの想定で負傷者を救助する東京消防庁の隊員

首都圏が抱える問題に民間の力を
 石原知事をはじめとする首都圏8都県市の首脳に経済界の代表者らを加えた、「首都圏連合フォーラム」の初会合が11月15日、横浜市内のホテルで開かれた。この会合は首都圏の自治体が共通に抱える都市問題解決に民間のノウハウを活用するのが目的。この日は社会資本整備、観光振興など5テーマについて、活発な意見交換が行われた。

都庁にキャベツ畑が出現!
 11月22日、都民広場にキャベツ畑が出現した。貴重な都市農業の将来を担っている東京の若手農業者ら130人が、東京で多く栽培しているキャベツ2000個を6時間がかりで並べ、「都市農業の元気な姿」をアピール。展示されたキャベツは、24日、都内の小学校などに教材や給食の材料として配布された。
 12月
「拉致被害者、特定失踪(しっそう)者、救出運動」写真・パネル展
 12月12日から18日まで、都庁第1庁舎45階の展望室で北朝鮮による拉致被害者ら家族の思い出や、救出運動の軌跡を紹介する写真・パネル約200点が「北朝鮮人権侵害問題啓発週間」にあわせて展示された。12日は、「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」の横田滋・早紀江夫妻や支援組織のメンバーらが石原知事を訪問。懇談の後、知事は横田夫妻などの案内で写真・パネル展を視察した。

年末の風物詩「シクラメン」
 シクラメンは東京を代表する鉢花で、都内で年間約35万鉢が生産されています。開花までに1年以上の栽培期間が必要で、花の色や形に流行もあり、たいへん手間のかかる鉢物です。出荷の最盛期の12月、温室いっぱいに咲いた鉢花は、直売や宅配などで都民の皆さんへ届けられます。

写真・心をこめて鉢花を手入れする生産者(大田区馬込で)

みんなの知恵でいじめに対応
 12月25日、東京都教育委員会は都立戸山高校(新宿区)で有識者らによる緊急フォーラム「いじめの根っこを探る、東京からいじめの根っこを絶つ」を開催した。当日のパネリストは、石原都知事をはじめジャーナリストの江川紹子さんら5人。家庭の役割やマスコミの報道などさまざまな観点からの話し合いは2時間に及び、集まった保護者ら約300人は熱心に聞き入った。

青島前都知事が死去
 12月20日に74歳で亡くなった青島幸男前東京都知事の通夜が、26日午後6時から青山葬儀所(港区)で営まれた。当日は激しい雨の中、故人の顔の広さをうかがわせる各界の弔問客約550人が、前知事の死を悼み、冥福を祈った。都からは、石原都知事と多数の関係者が参列し焼香を行った。

写真・祭壇の前で手を合わせる石原知事
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