WEB広報東京都[平成28年2月号]
東京のオアシス

平成28年1月31日更新

武蔵野の歴史と面影
赤塚公園城址地区(板橋区)

写真
赤塚諏訪神社の田遊び
 武蔵野台地の北部、成増台に帯状に広がる赤塚公園の西端には、かつて赤塚城があった。戦国時代の千葉氏の居城で、中世の典型的な平山城として、わずかに残る空堀跡などに、往時がしのばれる。水堀跡とされるところは、溜池公園となり、日がな一日釣り人が糸を垂れている。
 また、約200本の梅が植えられていて、早春、一面に白梅が香り、毎年3月に梅まつりが開催されてにぎわう。

 バイパスを挟んで城址の東に、千葉氏が勧請したと伝えられる赤塚諏訪神社が鎮座する。毎年2月13日に行われる「田遊び」は、2月11日の徳丸北野神社とともに国の重要無形民俗文化財に指定されている。昭和30年代までは都内有数の田園地帯であった地域に継承される、五穀豊穣(ほうじょう)・子孫繁栄を願う神事だ。
 付近には、干ばつの年でも枯れない湧水が流れ落ちる、不動の滝。高島秋帆が日本初の洋式砲術訓練を行った際に本陣となった、由緒ある松月院。通称「東京大仏」の乗蓮(じょうれん)寺、万葉・薬用園もある赤塚植物園など、見どころが多い。

◎都営三田線「西高島平」駅、東武東上線「下赤塚」駅ほか下車

問い合わせ
 生活文化局広報課 電話03-5388-3093

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